藤井貴彦アナ 子供欲しくない若者の心理分析「不安があるので欲しくないというメッセージが」

[ 2023年2月28日 17:10 ]

日本テレビの藤井貴彦アナウンサー
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 日本テレビ藤井貴彦(51)アナウンサーが28日、キャスターを務める同局系「news every.」(月~金曜後3・50)に生出演し、少子化へ歯止めがかからない現状について私見を語った。

 厚労省はこの日、昨年の人口動態統計の速報値を発表。出生数は前年比4万3169人減の79万9728人で、調査を開始した1899年(明32)以来、過去最少。80万人を割り込むのも初めてだった。一方で死亡数は158万2033人で、過去最多を更新。出生数から死亡数を引いた「自然減」も、過去最大の78万2305人となった。

 第2次ベビーブームのさなかに生まれた“団塊ジュニア”の藤井アナは、こうした数字に「その時に通っていた小学校は1クラス40人から45人いましたよね。今は1クラス20、30人ということなので、やはり人口はなかなか増えていないのかなという感じはします」と率直な感想を口にした。

 18~25歳の男女を対象に今月、行われたアンケートでは、子供を欲しくないと答えたのは45・7%。理由として「お金の問題」、「育てる自信がない」、「自分の時間がなくなる」といった理由が挙がった。藤井アナは「欲しくないという理由の回答を見てみると、何か不安があるので欲しくないというメッセージが浮かび上がってきますよね」と話した。

 2025年には団塊の世代約800万人が後期高齢者の75歳になる一方、20代の人口が倍速で減少していくとの試算もあり、2025年が少子化対策のタイムリミットと指摘する専門家もいる。藤井アナは「影響について数値を見てきましたけど、近未来は予測できました」とし、「人口が1人増えるということは、お母さんがおなかを痛めて子供を産むんだということを忘れちゃいけないし、そういうことも含めてみんなで不安を解消して、子供を産みやすい、育てやすい社会ができればいいなって、男性の私でも思うんですけどね」と願うように話していた。

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2023年2月28日のニュース