男女逆転「大奥」4度目の映像化の狙いは?NHK担当P、16年越しの企画実現 こだわった「ラスト」
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第1話放送後、またたく間にネットトレンド入りの大反響となった注目作、“男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥」(火曜後10・00)。原作漫画はこれまでに他局で3度、映像化されており、今回が4度目の挑戦となった。なぜこれほどまでに、この作品にこだわったのか。このドラマを企画した、岡本幸江プロデューサーがスポニチの取材に対し、今回の映像化に込めた並々ならぬ思いを明かした。
原作は漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。
この原作は過去3度、映像化されている。2010年にTBSを中心として映画化され、続編として2012年10月に同局で「大奥~誕生 有功・家光篇」が連続ドラマ化。さらに同年12月に映画第2作「大奥~永遠~ 右衛門佐・綱吉篇」が公開されている。
実は岡本氏、TBSが映像化するより前にこの「男女逆転大奥」の映像化を構想していた。当時、まだ原作漫画は完結していなかったものの「非常に設定にショッキングさがありつつも、そこで描かれている人と人との関わりが非常に心揺さぶられるもので、なおかつ人間の本質の心に深く刺さる物語が繰り広げられている」という点に惹かれ、当時新設を検討していた「ドラマ10」枠での映像化を模索。そんな矢先に、TBSでの映像化が決定した。
当初は「悔しさでいっぱいだった」と本音を漏らしたが、「凄く素敵なキャスティングでやってらっしゃるな、羨ましいなと思って見ていた」と、いち原作ファンとして純粋に作品を楽しんで見ていたという。
あれから10年がたち、原作漫画が完結。最後まで物語を見届けたことで、4度目の映像化を決意した。入念な準備と工夫を凝らし、悲願だった自身の手によるドラマ化をかなえることとなった。今作では、家光編から物語のラスト・大政奉還までが初めて映像化される。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの森下佳子氏が手掛けた。
過去3度も映像化された原作を、四たび映像化しようと踏み切ったのは、新型コロナの影響もあった。企画を練り始めたのは、初めて緊急事態宣言が敷かれ、外出自粛が求められた2020年。「新型コロナの影響で、人々はみな非常に緊張感のある中で生活をしていた。そんな中、ドラマを見るときぐらいは日常の窮屈感みたいなものを忘れたい…というような気持ちがあった。ダイナミックで日常を忘れさせてくれるような大胆な構想のもので、でも、感動とか感情とかは絵空事じゃなく、ちゃんと共感できるもので…と考えたときに、浮かんだのが『大奥』でした」と回顧。「『大奥』は時代劇かつ、男女が逆転しているという、設定が物凄く大胆。しかし、実はそこに流れる感情は現代にも通じる非常に普遍的な物語で。その両方を兼ね備えているという意味で、私は今こそ、やっぱり『大奥』なんじゃないかと思いました」と、決め手を明かした。
さらに「大奥」では、若い男子のみが罹患し、感染すればほぼ死に至る「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」がまん延した江戸時代が舞台。岡本氏は「10年前はフィクションの、ありえない病気なんだなと思っていましたが…絵空事じゃなかった」と、現代とのリンクに運命めいたものを感じていた。
もう一つ、この作品の大きな特色が、何と言っても「男女逆転」という点。一見、驚くタイトルだが、そこに描かれているのは「男女」という役割に限らない「人間」という大きな括りの心情だ。岡本氏は、最初に映像化を考えていた16年前には「男女の役割が逆転することで世の中の仕組みが見える作品。当初は男女の立場が逆転することで、男女の役割を見つめ直す…という側面を強く感じていた」というが、完結を受けて見えたのは、全く違うメッセージだった。「男とか女だからということより、血縁で何かを維持していかなくちゃいけないという、その“くびき”みたいなものにとらわれてしまったとき、男も女も関係なく、人は何と不自由なのだろうと。何と悲しいのだろうということを感じました」と考察。「世の中というのは血縁だけではなくて、いろんな絆で人と人とはつながっていて、そのことで私たちは恐らく救われている」と自身が感じる“縁”に触れ、「男はこの役割、女はこの役割…というジェンダーの問題のみならず、社会というものがどう助け合って生きていくのか、そこに行きつく」といい、完結を受けたことでこの物語に込められた真のメッセージを、自分なりに解釈した。
この物語の中には、世界を続けていく上で不可欠な出産の問題、男性の不妊、逆縁、母の愛に植えた子供たち、少子化の先に見える国の衰退、感染症と戦う中でのワクチン開発に普及問題…と、現代に通じるさまざまな問題がふんだんに盛り込まれている。「ストーリーとして面白いだけではなくて、どこかで“現在の日本はどうなのか”と感じさせる部分がある。翻って、私たちはどうなのかと常に問いかけられる」と、令和の今こそ見られるべき作品だと主張する。
とはいえ、何度も映像化された作品。よしながふみ氏の反応は?岡本氏は、企画を持ち込んだ際のよしながふみ氏の反応について「最後までやっていただけるのはうれしい」と快く受け入れられたと回顧。「あの方の中でも、『大政奉還までいって次の世代につなげていく』いうストーリーだったので、最後までやらせていただくことについて凄く喜んでくださった。『最後まで』前提で了承いただけた」と、原作者と制作側の「ラスト」への強い思いがこめられた作品となった。
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