小平奈緒さん「お互いを高め合えるようにアプローチを」スポーツ界での対抗意識に持論

[ 2023年2月28日 21:45 ]

18年の平昌五輪、スピードスケートの女子500メートル終了後、銀メダルの李相花(左、韓国)とともに場内を一周する金メダルの小平奈緒
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 スピードスケートの18年平昌五輪女子500メートル金メダリストで、現役引退した小平奈緒さん(36)が28日、自身のツイッターを更新し、ススポーツ界での対抗意識について持論を述べた。

 小平さんは「スポーツの世界でよくある対抗意識とか、仲たがいとか、そういう見方をする人が多いけど、私はそれが苦手で仕方なかった。自分の想い(意見や意思)を持ちつつ、相手の想いにも理解を示す人でありたいと思い続けていた。でも何らかのフィルターがかかると、そうではなくなってしまうのが悲しい世界」とし「少なくとも、私の周りのライバルたちは皆んなフレンドリーでした。お互いリスペクトし合っているから、そういう目で見ることはなかったです。何でもかんでも対抗を煽られると怖くなってしまう子どもたちもいると思うので、お互いを高め合えるようにアプローチしてあげられるといいなぁ。」とつづった。

 さらに「“いい人”を演じる必要はなくて、大好きなスポーツや同じ挑戦の舞台に立つ仲間に対しては“素直”でいていいんだと思う。煽られても、そういう見方に飲み込まれるのではなくて、“私はこういう想いでスポーツをやっている”をしっかり手放さないことだと思う」と自身の考え方を明かした。

 コメント欄では「澤穂希さんとアビー・ワンバックはベストフレンドであり最大のライバルでしたね」「共感します」「互いを尊重できる関係がベスト」「日の丸、日の丸って言い過ぎなのかも」などと共感する声が上がっていた。

 小平さんは18年の平昌五輪でスピードスケート女子500メートルで金メダル。五輪3連覇に届かなかった地元・韓国の李相花(イサンファ)選手と肩を抱き合い、場内をウイニングラン。さまざまな問題を抱える国と国の壁を乗り越えた瞬間が感動を呼んだ。

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2023年2月28日のニュース