52歳食べ盛り 羽生九段 ガッツリ食って藤井王将も食った メシで威圧!?“大山流”心理作戦

[ 2023年1月23日 05:26 ]

第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局第2日 ( 2023年1月22日    大阪府高槻市 摂津峡花の里温泉・山水館 )

鋭い視線を送る羽生九段
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 元気の源は食から。 

 史上4人目となる50歳以上でのタイトル戦白星をつかんだ羽生。今局、ガッツリ系の食事で“パワーチャージ”している。終局後の取材でも「長丁場になるのでエネルギーになるものを」と意識して食べ応えがあるものを選んでいることを明かした。

 立会人の谷川浩司17世名人(60)も「しっかり食べないと、8時間の対局で体力が持たない」と語るほど、食事もおやつも重要な時間。1日目の昼食は厚さ約2センチで脂身もついた「大阪人懐かしのトンテキ定食」、2日目は唐揚げと目玉焼きが乗った「高槻野菜たっぷりソース焼きそば」を注文。山水館の女将・長山由美さん(59)は「凜(りん)とした印象のある方なのであまり食べないと思っていた。予想よりガッツリと召し上がるので驚きました」と目を丸くした。

 過去に50歳以上でタイトル戦に挑戦したのは、大山康晴15世名人、升田幸三実力制第4代名人、土居市太郎名誉名人の3人。その中でタイトルを獲得したのは大山氏のみで、かなりの大食漢として知られる。大きなうな重を2個も平らげ、対局では相手の倍の量を食べるなど逸話はさまざま。谷川も「量も多いし、早かった。対局相手を威圧するために食べていた、とも聞いてます」と話した。

 これまで羽生は、自身の好物としてリンゴやそばなどと回答。前回登場した2015年の王将戦ではそばやカレー、サンドイッチといった、軽く食べられるメニューを注文することが多かった。一転して、今回は食べ応えのあるものばかり。第1局でも、対局前日の夕食はステーキ、1日目の昼食は豚のトマト煮込み、2日目はうな重をオーダー。おやつも可愛らしいものが選ばれており、食を楽しむ様子もうかがえる。

 常に最新の戦型にチャレンジし続ける羽生。今度は食の面でも“アップデート”を行っているようだ。(小田切 葉月)

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