【一問一答・その1】TKO木本 最高時の借金額は「約4億円」と説明 「どうしようと思って焦って…」

[ 2023年1月23日 23:00 ]

会見するTKOの木本武宏(撮影・郡司 修)
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 総額7億円以上ともいわれる巨額の投資トラブルが発覚し、芸能活動を休止しているお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)が23日、都内で会見し、騒動を謝罪した。以下、記者との一問一答。

 ――今現在の木本さんの借金、また最高時にはいくらあった?

 「まず1億7000万円のうち6000万円は返ってきたので1億1000万円は宙に浮きました。不動産約5億のうち1億6000万が返ってきていたので、3億4000万円が宙に浮きました。ということで約4億円をどうしようと思って最初は奔走し、焦っていました。現在はいろんな協力を得て、約3分の1程度におさまっています」

 ――お金にかえるため、ご自身の処分したものというのは。

 「腕時計から車から…。僕は賃貸に住んでいるので、持ち家を売れるとかいう状況ではなかったので、本当に服であったり家財であったり…これがお金になるというものは小物ふくめてほとんどお金に換えました」

 ――返済を「もういい」と一部の人が辞退したとあったが全員ではない?

 「そうですね。全員ではないですが、ものすごく伝えづらいんですが、はっきりと“もういい”と言ってくださった方と、“この先はまずはBからの返済を待ちましょう”と一緒に待ってくださってる方ですべてです」

 ――騒動発覚後、今日までどんな思い出日々過ごしていた?

 「一番は反省と後悔にさいなまれていました。基本的には今もそうですけど、ずっと申し訳ないという気持ちが土台にあって。その上で状況が前進することによって、少しだけほっとする部分が出てきたり、少しだけ食欲が戻ってきたり。人と会話するのもいつも通りいかない状況までなってたのが、しっかりと相手の目を見て話せるようになってきたり。少しずつ精神的に大丈夫にはなってきたかなあ…というのを毎日確認しては“よし”って思いながら…っていう状況でした。とにかくどんなに時間がかかっても、前まで普通にあった当たり前の日々を取り戻したい、っていう。反省のもとに、そういう気持ちでした」

 ――奥様は何と?

 「家族には(金を預けたA、Bと)連絡がつかなくなった時点で説明しまして、そこから一緒に協力してくれてた。いろんな事は言ってくれましたが、それまで(世間に)隠してきてたので、とにかく騒動が発覚した時には、これで隠し事がおおっぴらになって“良かったやん”と。“あとは何とかやっていくしかないんやから”という励ましはもらいました」

 ――被害者面はしたくない、ということですが、AやBへの思いは。

 「たまらない気持ちでしたけど、何度考えても身から出たサビだなあと思って。最初は申し訳ごさいません…誤解招きますが…恨み…とかそういう感情が芽生えましたけど。いや、違うと思って。それも自分が全部招いたことなんだと、心の底から思ってるので。もちろん“何してくれてんねん”という気持ちはこの先も消えないとは思うんですけど、そこよりも…全部自分を責めてしまいます」

 ――見通しとして全部解決までにはどのくらいかかる?

 「早くて夏までにっていう風に今、期待して待ってます。ただ、B氏から毎月きちんと連絡来ていて、返済計画もしっかり伝えられている。また連絡つく、つかないという時期も何度も繰り返してて、本人がそこも全部認めて、いろんな方法で意思を伝えてきている。なので他のメンバーで相談して、待ってみるべきかもな、となっている。これが最後の待つという姿勢にするつもり。もしこれが約束が果たされなかった場合には、今度こそほんとに刑事告訴、法的手段をとるつもり。すぐに行動を起こしたいので、念のため準備を始めている」

 ――返済は始まっている?

 「返済は今すぐは始まっていないですが、指定された時期からスタートすると言われているので」

 ――詐欺ではなかった?

 「僕の口からはっきり言ってしまうのがいいのか分からないですが、僕は詐欺にあったという認識だった。弁護士さんと詐欺という方向で被害にあったことをしっかり主張していこうよという話し合いはしている。刑事告訴する際には、その気持ちで手続きを踏みたいと思います」

 ――アルバイトをしていた?

 「していました。生活していくというのも大きな問題だったので。すべて知人のやられている会社とか、そこで力貸していただいた。例えば建物のメンテナンス。また、もともと映像の編集が趣味だったので、お手伝いさせてもらってアルバイト代を受け取ったり。ほかも細々、世間様に顔がバレないような働き口を紹介してもらってやってました」

 ――今、返済額が3分の1まで解決したということですが、4億5000万から1億5000万まで減ってる?

 「大体そのアタリです。内訳とか詳細はお互い発言しないと口止めをされている。代表して返済してもらいます。出資した友人と木本は、返ってこなかった場合は私が責任とりますのでという書面を書きました」

 ――木本さんが借用書を書いて渡したというわけじゃない?

 「覚書という形なので、借用書って言われてしまったらそうなりますが、約束ごとを書面にしていた」

 ――芸人仲間とかからかけられてうれしかった言葉。

 「こんな僕でもたくさんの先輩や仲間、後輩から連絡いただいて、励ましていただいたのが何よりの支えだった。ほんとにいろんなことを言っていただいて。一番近くお世話になってきた先輩で言うと、鶴瓶師匠には、すごく最初に強く注意を受けましたし、注意を受けた後、師匠は励ましてくれ、本当に日々の食料もずっと送ってくださり、支えていただきましたね。あと、もうひとつ活力にさせていただいたのは、サンドの伊達ちゃんが”頑張ってください”とメールをくれたら、富澤から“いつ逮捕されるんですかー!”と、ツッコませるような。うまく返されへんわ、とツッコむまでメール送り続けてきてくれたりして。そういう芸人の仲間がほんとに多かった。僕には“芸人として待ってる”でという風に聞こえて。すごく支えになりました」

 ――相方(木下隆行)は?

 「相方もいろいろ騒動があって、僕が松竹で待っているという態勢でやってきて“いつか相方を戻すぞ”という気持ちでやってきた。偉そうに励ましてきたのに、僕がこうなって本当に情けない気持ちで。ものすごく憤っているやろなと思ったんですけど、真っ先に連絡をくれて。最初の一言が“俺に何ができる?”と。“支えていくで”という気持ちを強く僕に伝えてくれたので。それこそ一番の支えかもしれません」

 ――今後は?

 「プランっていうほどおこがましいところまで計画は立てれてないですが…先が見えないので。でも、やれることって、まずは2人そろって、相方と舞台でネタ作ってやっていくというところ。そこが結局すべて。今できることはそこしかないので、そこから頑張っていこうと。正直、少し前からネタつくりをイチから始めてます」

 ――具体的に復帰ライブなどは決まってない?

 「最初にコントライブをやりたかったんですが、そういうネタをできる劇場を確保するには数カ月先になる。それでも板の上でそろってしゃべりたいっていうのがあったので、トークライブを大阪の方で2月にさせていただくつもりです」

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