TKO・木本武宏、巨額投資トラブル…宙に浮いた4億円返済のため「腕時計、車、服、家財もお金に換えた」

[ 2023年1月23日 11:19 ]

会見するTKOの木本武宏(撮影・郡司 修)
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 総額7億円以上ともいわれる巨額の投資トラブルが発覚し、芸能活動を休止しているお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)が23日、都内で会見し、深々と2度頭を下げながら騒動を謝罪した。

 「FXトレードで友人らと1億7000万、不動産は友人ら4人と約5億つぎ込んだ」と総額約7億円をつぎ込んだことを明かした。「ホントに今考えたらバカな話と重々承知していますが、わらにもすがる気持ちだった」と説明した。

 現在の借金額を問われ、「まず1億7000万円のうち6000万円は返ってきたので1億1000万円は宙に浮きました。不動産約5億のうち1億6000万円が返ってきていたので、3億4000万円が宙に浮きました。ということで約4億円をどうしようと思って最初は焦っていました。現在はいろんな協力を得て、約3分の1程度に収まっています」と話した。自身も、「腕時計とか車とか洋服、家財、これがお金になるというものは小物ふくめてほとんどお金に換えた」と語った。

 返済や生活のため「知人のやられている会社とか、そこで力貸していただいたり。建物のメンテナンス、映像の編集が趣味でお手伝いさせてもらってアルバイト代を受け取ったり。顔がバレないような働き口を紹介してもらった」とアルバイト生活をしていたことも明かした。

 木本は20日、報道各社に「一連の経緯のご報告と会見につきましてのご案内」と題した文書を送付。「昨年の騒動に関しまして、ファンの皆様、関係者の皆様、すべての皆様にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。また、記者会見など皆様の前で、自身の口からご説明できておらず、今に至ることを改めてお詫び申し上げます」としていた。「関係者がいることや事件性を鑑みて弁護士含む方々からのアドバイスもいただき、すぐに会見できない状況になっておりました。昨年末ぐらいから徐々に解決してきており、ようやく皆様の前でご説明できる時期になりました」とし、会見を開いた。

 一連の投資トラブルは、昨年7月に発覚。後輩芸人や芸能関係者ら10人以上を巻き込み、不動産投資家とデイトレーダーを自称する20代男性に約7億円にも上る投資を依頼。その大半が回収できない状態にあるとされた。

 木本は出演番組を全て降板し、昨年7月に所属事務所の松竹芸能を退社。関係者によると、出資した芸人らに対して「自分が紹介しなければ、こんなことにならなかった」との思いから、立て替えて返済することを計画。不動産投資家から一部が返金されたこともあったが、デイトレーダーとその不動産投資家とも連絡が取れなくなり、返済計画が暗礁に乗り上げていた。

 会見に先立ち、木本は同日のテレビ朝日「グッド!モーニング」にVTR出演。活動休止中は「アルバイトを知り合い通じて助けてもらって収入を作る手段を与えてもらっていた」と明かした。

 およそ10人に投資家を紹介し、およそ7億円をつぎ込んだ。投資話について「僕が営業活動のように人を後ろから肩たたいてやりませんかと声かけた人は一人もいない。そういうことをしてるんだという話を友人知人としてたら、じゃあ自分もやりたいというので紹介してしまって。そこでみんなお金を預けるということになって。月日が数ヶ月に流れた時にAが連絡つかなくなってしまって」と説明。

 1億7000万円を預けた投資家Aと連絡がとれなくなり、損失を埋めるため別の投資家Bに資金を預けたという。「彼はもともと不動産投資でうまいこといってるっていうのは耳にしていたので…とりあえず損失ができちゃったんで取り返すためにBがその案件をやらないかという話になって。じゃあ助けてっていうことで、なけなしのお金を彼に預けてしまって。Bがまた連絡とれなくなってしまってというのが今回の顛末なんですけど」とした。

 連絡がとれなくなった2人の投資家を調べると、金融商品取引法で義務づけられている登録をしていない無資格者だった。「正直確認もしてないし、資格がある人なんだと勝手に思い込んでいたというのが実際のところです」と述べた。

 また、関係者によると、木本は「返済のメドが立ったので、できるだけ早い時期に活動を再開させる」とコンビとしての活動再開も視野に入れている。相方の木下は2020年、ペットボトルを後輩芸人に投げつけたパワハラで松竹芸能を離れていたが、今後は“原点回帰”して2人で困難を乗り越えていく構え。木下も知人らに「木本とともにTKOとしてやっていけるようになった」と報告しているという。

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