木梨憲武 サッカー日本代表は一流になった 世界の日本への見方は確実に変わった

[ 2022年12月7日 05:08 ]

決勝トーナメント1回戦敗退に悔しそうな木梨憲武(撮影・島崎忠彦)
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 またしてもサッカー日本代表に立ちはだかったベスト8の壁。それでも強豪相手に堂々たる戦いを見せた今大会を、サッカー通の「とんねるず」の木梨憲武(60)が総括します。

 正直、負けた感じがないまま終わったね。PK戦で敗れたけど、試合自体は引き分けだから。ドイツ、スペイン、クロアチアを相手に2勝1分けだよ。世界を驚かせたんじゃない?日本に対する見方は確実に変わったよね。

 前田のスプリント、三笘のゴールライン沿いのセンタリング、堂安のシュートのスピード、遠藤のアタック…。日本の選手が世界レベルの技術と精神力を持ったというところは見えました。欧州でやってるから、どんどんレベルが上がってる。それを見せてくれた。Jリーガーの谷口も物凄い頑張ってた。

 PK戦は見てられなかったね。アジア杯でオシム監督がPKを見ないでロッカールームに帰っちゃったことがあったけど、俺もトイレから出られなかった。後から見ると、選手は落ち着いた顔をしてるんだけど、間合いが早かったね。

 クロアチアは前回大会でPK戦で2回勝ってる。日本もPK戦までもつれる想定はしてたんだけど、そこは選手たちが唯一経験がないところ。フェイントを入れるのか、強い球なのか、コースを狙うのか。PK慣れしてるクロアチアには、それを考える余裕がたっぷりあったのかな。

 でも、試合後のコメントを聞いても一流になったと思う。悔しくて仕方ないのに、吉田や長友が言葉を探しながらしっかりとしゃべる。あの姿を見ると、選手でもないのに悲しくなっちゃった。

 昨日は仲間と友達の店に集まって、テレビをセッティングして。20人くらいかな、フジテレビの港浩一社長も見に来ましたよ。港さん、小港さん(木梨がものまねした港さんのキャラ)を中心にみんなで一つになって応援。こうやって盛り上がれるのはサッカーしかないよね。勝ったら次はブラジル戦?もしかしたら日韓戦?なんて言いながら楽しい時を仲間と過ごせるのは。

 試合中に「おい、審判!」とか言って立ち上がったり座ったり繰り返してると、後半は脚が疲れちゃった。4年後は延長まで体力が持つように、おじさんも体づくり始めます。

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2022年12月7日のニュース