「鎌倉殿の13人」三浦義村“老けない”ワケ&ネット大反響“襟元の癖”舞台裏 山本耕史“精巧”役作り
「鎌倉殿の13人」三浦義村役・山本耕史インタビュー(3)
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俳優の小栗旬(39)が主演を務め、視聴者を魅了し続けてきたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)も、ついに残り2回。いよいよ“最終決戦”「承久の乱」(1221年、承久3年)が目前に迫る。注目の1つは、主人公・北条義時と“ラスボス”三浦義村の“奇妙な絆”の行方。初回(1月9日)から登場し続け、小栗と共にドラマを牽引してきた義村役の俳優・山本耕史(46)を直撃。役作りのこだわりを聞いた。
<※以下、ネタバレ有>
稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。
山本演じる三浦義村(平六)は、父・三浦義澄(佐藤B作)の跡を継いだ相模の有力御家人。幕府内の苛烈なパワーゲームも、巧みな処世術により渡り歩き、生き残る冷静沈着な知恵者。北条義時(小栗)の生涯の盟友だが、隙あらば裏切ることも厭わない。
第45回「八幡宮の階段」(11月27日)。公暁(寛一郎)を焚きつけておきながら、源実朝(柿澤勇人)と義時暗殺が失敗に終わると、容赦なく公暁の首を取り、義時への忠誠を誓った。今年6月のインタビューで、三谷氏も「ひょっとしたら、ラスボス的な意味合いで一番最後に物語に関わってくるのが、三浦義村かもしれません。彼は最後の最後に大博打を打とうと考えているかもしれません」と語ったほど。残り2回、義村はまだ何か仕掛けるのか。
義時は米の勘定の方が向いていた伊豆の小豪族の次男坊から“漆黒の執権”へと、言動も外見も変貌。一方、義村のポリシーや策士ぶりは序盤から一貫している。
第2回「佐殿の腹」(1月16日)、義村は北条が源頼朝(大泉)を匿っていることを大庭景親(國村隼)に告げ、首尾よく北条と伊東の戦を回避。義時に「礼を言ってもらいたいぐらいだ。どうするんだ、これから。頼朝は。首、はねちまえよ。はねて、平清盛に届ければ済むことだ。あれだったら手伝うぜ」と語った。
第40回「罠と罠」(10月23日)、北条と和田のどちらに付くのか、三浦胤義(岸田タツヤ)に問われ「そうやって俺は生きてきた。上総、梶原、比企、畠山、幾人が滅んだ。三浦はまだ生き残ってる。つまりは、そういうことだ」と明かした。
しかし、SNS上に「義村、老けないなぁ」などの声も上がる通り、義村は容姿も変わらない。山本は「よくよく考えると、義村は最初から全く言動が変わらないと思っていました。後半に入ってからは、出る杭を打つだけ。義村が義時を裏切ったら、視聴者の皆さんが『よくやった』と沸いてくださりそうなぐらい、義時が闇落ちして変わっていったからこそ、そのまんまの義村が際立ったんじゃないでしょうか。なので、義時は髭をたくわえたりして外見も変わっていきましたが、義村は一貫して何も変えないでいこう、と。衣装は1回だけ変わりましたけど、メークは同じなんです。大河ドラマでは普通はいわゆる老けメークをするんですが、今回はお互いが引き立つように、僕の方から一切変えない提案をさせていただきました。当時も、僕みたいな童顔タイプの人はいたでしょうし。初回から義村の思惑、思想、そして容姿は全部統一している。ぞれが非常によかったのかなと思います」と手応えを示した。
第44回「審判の日」(11月20日)、義村が嘘をつく時の癖「襟元を触る」が判明。これも撮影現場のアイデアから生まれた。
「三谷さんはもうちょっと違う、今まで義村がしたことのないシチュエーションを書かれていたんですが、もう44回ですし、したことのある仕草がいいんじゃないか、『義村さんって、ここ(襟元)を触るのが印象的ですよね』みたいな話になって。僕も襟元を触っていた自覚はあるんですけど、果たしてどんなシーンだったか、全部は覚えていなくて。それが、嘘をつくような感情の時、見事に触っているんですよね。後付けになってしまうので、黙っていた方が格好いいですが、そういうふうに成立したシーンです。初回から見返すのは大変だと思いますが、何回かあります(笑)」
第45回「八幡宮の階段」、公暁の実朝暗殺計画について、義時は義村を詰問。義村は「公暁がおまえも殺そうとしていると知ったら、俺はその場であいつを殺していたよ」。去り際、義村が再び襟元を触ったのがSNS上で大反響を呼んだ。あと何回、義村は嘘をつくのか。最後まで“義村の襟元”に細心の注意を払いたい。
=インタビューおわり=
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