「ザ・ドリフターズ」仲本工事さん 急性硬膜下血腫のため死去、81歳 車にはねられ入院も回復せず…

[ 2022年10月19日 23:14 ]

「ザ・ドリフターズ」の仲本工事さん
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 「ザ・ドリフターズ」のメンバーとして人気を博した、タレントの仲本工事(なかもと・こうじ、本名仲本興喜=なかもと・こうき)さんが19日午後10時22分、急性硬膜下血腫のため横浜市内の病院で亡くなった。81歳だった。東京都出身。所属事務所のイザワオフィスが公表した。前日18日に横浜市内で車にひかれ、意識不明の重体となっていた。同事務所は「葬儀等の対応については、ご親族を含めた関係各所と協議した上で後日ご報告をいたします」としている。

 仲本さんは18日午前9時10分ごろ、横浜市西区浅間町の交差点を歩いて横断していたところ、パートの男性(73)が運転していたワゴン車にはねられた。頭を強く打ち、頭や顔から血を流していたという。近くの病院に救急搬送され、頭部の手術を受けた。イザワオフィスは同日、「現在神奈川県内の病院で治療を受けております」と公式サイトで報告し、「突然の事態に、ご親族、ザ・ドリフターズのメンバー、我々事務所スタッフ一同、非常に大きなショックを受けております」とコメントしていた。

 1941年(昭和16年)生まれ。都立青山高校時代から体操選手として都の新人戦で個人4位になるなど活躍。学業成績も優秀で将来は弁護士を目指していたが、学習院大学在学中からバンド活動を開始。活動中に知り合った高木ブーの誘いで、65年にドリフターズに加入した。

 ドリフではギターとボーカルを担当。66年、日本武道館でのビートルズ日本公演の前座としてドリフがステージに上がった際には歌を披露。69年10月「8時だョ!全員集合」(TBS)がスタートとすると、得意の体操で目立ち、トレードマークの黒縁メガネでファンも多かった。70年代から80年代には家庭用ビデオデッキのCMに出演し、倍速とコマ送りの演技が子どもに真似され親しまれた。

 85年に「全員集合」が終了した後は俳優としても活躍し、「水戸黄門」(TBS)、「世にも奇妙な物語」(フジテレビ)や2時間ドラマなどに数多く出演。舞台「二十四の瞳」(94、03年)、映画「YAWARA!」(89年)にも出演した。99年以降は加藤茶、高木と結成したバンド「こぶ茶バンド」のメンバーとしても活動した。

 82年に夫人と死別。その後、91年に再婚し1男2女に恵まれたが、04年に離婚。12年に27歳下の歌手・三代純歌と3度目の結婚を発表。08年にはデュエット曲「この街で」をリリースした。20年からはYouTuberとしても活動していた。

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