高知東生 執行猶予2年目には“うつ状態”に…薬物依存の恐ろしさEテレで明かす「逮捕されてホッと」

[ 2022年10月19日 22:07 ]

高知東生
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 俳優の高知東生(57)が19日放送のNHK Eテレ「ハートネットTV 私のリハビリ・介護」(後8・00)に出演。薬物依存から抜け出せなかった過去、執行猶予中の悩みを赤裸々に語った。

 高知は6年前、覚せい剤取締法違反で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。“心がいつも薬物にとらわれている状態”に陥る薬物依存。自助グループの仲間に支えられながら、回復に向けた日々を歩んできた。

 久しぶりのTV出演に高知は冒頭から涙を浮かべ、言葉に詰まりながら「こうやってスタジオに帰ってこれたのがうれしいです」と感激深げ。逮捕された当時「来てくれて、ありがとうございます」と捜査員に漏らした言葉について「いや、もう本当に自分のなかで終わった…恐れていたことが起きてしまった。でも、これで止められるというホッとした気持ちが思わず出てしまった」と明かした。

 薬物依存の状態については「当時はそれ(薬物)しか頭に浮かばなかった。日常生きていく上で大切なもの、家族であったり仕事であったり、人間関係であったり、そういったバランスがあるのに僕の場合は薬物っていう一番下にあったものが気がつくと優先順位がどんどん入れ替わった。最後はどんな大切なものより一番上にいってしまった。そして周りの人に迷惑をかけて、悲しませたり裏切ったり嘘をついたり、そこで本当に苦しみましたね」とコメント。

 薬物を止めることは出来なかったのかと尋ねられると、高知は「もちろん止めようとは思ってました。やってる時は忘れて楽しい気持ちになるですけど、それが切れてくると凄く怖くなってしまってまたやってしまう。本当に恐怖と、またそれを思うとストレスになるから使って忘れたいという悪循環に陥ってしまった」と説明。

 執行猶予期間中の生活については「1年目は家族との話し合いで余計な事を考えている余裕がなかった。ただ、2年目には全て整理出来て、時間もたっぷりと出来て、そこで自分の妄想が色々と生まれて、この2年目が本当につらかった。引きこもって“うつ状態”に。怖くて誰ともしゃべりたくない。そんな状況で2年目の終わり頃には、もう死のうと…」と自殺を考えていたことを明かした。

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2022年10月19日のニュース