橋下徹氏 岸田首相に「ヤバ過ぎる」「今後憲法9条の解釈も…」旧統一教会の解散命令巡る法律解釈の議論

[ 2022年10月19日 13:00 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が19日、自身のツイッターを更新。岸田文雄首相の旧統一教会の解散命令に関する法律解釈について私見をつづった。

 岸田首相が19日の参院予算委員会で、宗教法人法に基づく解散命令請求の要件について「民法の不法行為も入りうる」と述べた記事を貼り付け、「今国会でやっている法律解釈論がいかに危険なことか野党も含めて国会議員の誰も認識していないのがヤバ過ぎる。内閣法制局や宗教審議会はどうした?解散命令に関する最高裁の判決の法律的分析、会社法824条との比較はどうした?法治国家の体をなしていない。これまでの憲法9条論議は何だったんだ?」とツイート。続けて、さらに「こんなに簡単に政府の法律解釈を変えることが可能なら、今後憲法9条の解釈もどんどん変えることができるな。野党も解釈を変えることは歓迎のようだし」と投稿した。

 岸田首相は、18日の衆院予算委では刑法違反を挙げ、民法は含まないとの認識を示しており、1日で答弁を変更した。答弁を変更した理由に関し「厳格な法治主義に基づいて法律の適用を考え、政府として考え方を整理した」と説明した。裁判所に解散命令を請求する基準を巡っては、法令に反して公共の福祉を害する行為や、宗教法人の目的を逸脱した行為を挙げ「個別事案に応じて判断すべきだ」と語った。刑事事件の判決が出る前に手続きに入る可能性を問われ「あり得る」と述べた。野党は「朝令暮改にもほどがある」と批判している。

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