高知東生 間違いを起こしても「人生は終わりじゃない」 薬物依存の“回復者”として社会貢献誓う

[ 2022年10月19日 23:38 ]

高知東生
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 俳優の高知東生(57)が19日放送のNHK Eテレ「ハートネットTV 私のリハビリ・介護」(後8・00)に出演。公の場で話すことは「怖いどころか、ありえない」と思っていたが、ある言葉により勇気を持つことが出来たと明かした。

 高知は6年前、覚せい剤取締法違反で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。“心がいつも薬物にとらわれている状態”に陥る薬物依存。自助グループの仲間に支えられながら、回復に向けた日々を歩んできた。

 こうした公の場で話すことについて高知は「怖いどころか、ありえないでしょと思ってました。ただ、仲間に教えてもらった“あなたの恥を価値に変えてほしい”という言葉が胸に刺さって…今の僕が勇気を持って気持ちをさらけ出すことで、少しでも多くの人達が楽になる手助けがしたいと思った」と明かした。

 海外では著名人が自らの体験を積極的に発信して、社会が後押ししていくリカバリーカルチャーと呼ばれるものについては「なにか間違いを起こしたら、そいつの人生は終わりだ。ではなく、一番大切なのはそこから、その人がどうプロセスを踏んで一生懸命、残りの人生社会にまた役立てるように僕ら“回復者”というものがそうした文化を作っていく。それが次につながるように、その中で社会というものも、僕らがどんどん活動して正しい知識。依存症は回復できる病気なんですと伝えたい」とコメント。

 「でもそのためには、皆さんにも正しい知識をもって接してほしいし、その中で応援してもらえる社会になればということを自分は願ってます。だから僕も先行く先輩からパワーを頂いて、心も体も今健康的にこうやって楽しく過ごさせてもらってる。これをどうやって活かしていくかということが役割だと思ってます」と今度も自身の経験を赤裸々に発信していく覚悟を示した。

 ◆リカバリーカルチャー 「回復」を意味するリカバリーは薬物やアルコールなどの依存症から立ち直ること、そして立ち直った人たちのことを指す。リカバリーカルチャーとは、そのような“回復者”たちが作る文化のこと。昨今は芸能人という顔も名前も知れた人達が、依存症からの回復プログラムに繋がり啓発活動をしている機会も増えている。

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2022年10月19日のニュース