小倉智昭氏 1カ月の再入院では「薬の投与」「それで腎臓の数値をいい方向に」これまでのがん闘病も語る

[ 2022年10月19日 18:35 ]

小倉智昭氏
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 キャスター小倉智昭氏(75)が19日、文化放送「くにまる食堂」(月~金曜前11・00)にゲスト出演。これまでのがんとの闘いや再入院での治療について語った。

 小倉氏は16年に膀胱(ぼうこう)がんが見つかり、18年に膀胱を全摘出。その後、肺への転移が見つかり、昨年10月に休養することを発表。その後半年の休養、治療のかいあってがんが消えたとして、今年4月に活動を再開。だが先日17日のニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)で、ちかく再入院することを明かしていた。

 小倉氏は再入院の理由について、「くにまる食堂」では「副作用が出たんだろうな。腎臓の数値が一気に下がったんだよ」と語った。それまでの経緯として、「化学療法の抗がん剤ね、これを4カ月にわたって投与したんですよ。で、副作用も出なく、元気だったんですね。ただし、がんはなかなか小さくならなかった。それで別の薬をということで、免疫チェックポイント阻害薬という薬の中でキイトルーダっていうのがあるんです、これが良さそうだからやりましょうっていうことで、それは6週間に1回ずつ、病院に通って化学療法のベッドに横になって点滴打つのね。そんなに時間はかかんないんですよ」と明かした。

 すると、医師からは「小倉さん、物凄く効いてる。(がん細胞が)どんどん小さくなってる。良かったね」と言われ、小倉氏は「(肺の)右がまずほとんど見えなくなったって。で、左も小さくなったんで、これもう1回ぐらいやったら本当に分かんなくなるかも分かんないって言って、4回目をやって、確かに左の肺もどこにあるか分かんない」。医師からは「初めて見た医者だと分かんない、そのくらい良くなってるんで、まあキイトルーダの場合は打って、しばらくたっても効果があるから、ここで少し休むのもいいかも分かんないね」と言われたとした。

 「それは何でそういう話になったかと言うと、まずは副作用らしいものでちょっとひどかったのが、体に湿疹ができちゃって。全身、これがかゆいのかゆくねえの、夜、かゆくて目が覚めるんだよ。ひっかいちゃったりするでしょ、いまだにかゆいのね。それが副作用としてあるのと、後は腎機能の数値がかなり落ちてきたっていうこと」と告白。「それと、何でここまで呼吸がきついかなあっていう。これ調べないと分かんないねって、実は1月に緊急入院したんですよ。それはね、本当に呼吸が苦しくなって動けなくなって、階段上り下りしてもそこにうずくまってないときつくてしょうがない。で調べたら肺に血栓があったの。肺の動脈に、大きな血栓が。エコノミー症候群ですよ」と説明した。

 「それね、CTをやりながら心臓を調べるつもりでやってたんだけど、突然CT室がざわめきだして、どうしたのかなと思ったら、車椅子持ってくるんですよ」と小倉。医師からは「これ本当にこのままだと危ないから、きょうから入院してください」と言われて着の身着のまま病室へ。「その時は薬でうまくいって、まあ10日ぐらいの入院だったかな。(薬で)血栓溶かすの、ワーファリンとかいろんな薬あるじゃないですか。で、階段上りながらね、酸素量(血中酸素飽和度)を測る指につけるやつあるでしょ、それで測りながらね、始めはちょっと低かったんですよ。だんだんだんだん98(パーセント)とか99になってきたから、もう大丈夫ですねって」と続けた。

 「ただ“血液をサラサラにする薬は、ずっと飲んでもらわないと困ります”って言われて。だから手術の前にはその薬をやめなきゃいけない。そうしないと出血が止まらない。だから今回も27日に入院するんですけど、まず24日にPCR(検査)をして、大丈夫かどうか確認して、で27に入院して。28日に腎生検って言うのをやるのね。針さすの。痛いんだけど」とした。「今度は腎生検やった後、腎臓って血液でできてる臓器だから出血がなかなか止まんないんだってね。だから、あお向けでずっとしばらく大人しく寝てなきゃダメで、そっちの方がきついらしいよ」とも語った。

 「僕、これね、月曜日に採血したんだけど、最近は血管が細くなってるから探すのが大変だしね、採ってもしばらく出血止まんないし、やっかいなもんよ」。27日に入院して1カ月程度かかるのかと聞かれると、「そのぐらいはかかるだろうって言ってた。腎臓は内容によっていろんな薬物を投与したりするんでしょ、やっぱり。ステロイドが一番効果があるらしいけど、糖尿(病)の人って使うの難しいんだよね。ステロイドがね」と話した。

 「これもう50年ぐらいやってるわけよ。糖尿は。でもそっちはうまくコントロールしていてね、医者が“小倉さんは素晴らしい”とか言って糖尿病の講演とかよくしてたのよ。それが最近はがんとかの講演になっちゃって。次は腎臓もできるからね」と笑ってみせた。

 パーソナリティーのフリーアナウンサー野村邦丸が「小倉さんが膀胱がんとの闘いがあって、大分いいんだよって言う話があって、その後今度は肺だよって、今度は腎臓だっていう。何か一つクリアするたびに新たなことが出てくるっていうのは受け入れざるを得ないんだろうけど」と語ると、小倉は「リスクがあるんだね。そういうことだよ。どうしても副作用ってのは出てくるからね。それで化学療法の薬をやる時も、キイトルーダやる時も本をくれるわけ。そこにこの薬の副作用っていろんな例が出てんだよ。“全部じゃない”って言う感じ」と語った。

 副作用は「3回目までは出なかった。でもね、ほとんどの人は2回目ぐらいには出るんだって。そういう意味ではよくできてた方なんだろうね」と話し、「75(歳)で、化学療法4カ月やって、キイトルーダを4カ月やったって言う人は先生が“珍しいよ”って」と前向きに続けた。

 1カ月の入院期間中は「薬の投与でしょうね。それで腎臓の数値をとにかくいい方向に持っていくっていう」と再度説明、「いい方向に持っていけなかったら、人工透析だよね。腎臓の場合は。それが怖いから。人工透析になったら、仕事しながらっていうわけにもいかないよね。週3回とか、1回8時間とかかかるらしいもんね。何がなんでも行かなきゃダメなわけでしょう」と話した。

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