正司敏江さん死去 玲児さんとの「どつき漫才」で一世を風靡 80歳

[ 2021年9月19日 20:12 ]

大病から復帰した正司玲児さん(左)と息の合った掛け合いを見せる正司敏江さん(2010年11月7日撮影)
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 どつき漫才で知られる元夫婦コンビ「正司敏江・玲児」で人気を博し、タレントとしても活躍した正司敏江(しょうじ・としえ、本名・及川キミコ=おいかわ・きみこ)さんが18日午前1時59分、脳梗塞のため大阪市内の病院で亡くなった。80歳。香川県出身。葬儀は近親者で行った。喪主は長女・及川円(まどか)さん。所属の松竹芸能が発表した。

 関係者によると「最近までよく食べ、よく寝て、元気だった」というが、所属事務所によると、8月末に府内の自宅で倒れているのを同居の円さんが発見。緊急搬送されたが脳梗塞と診断され、そのまま意識が戻ることはなく、最期は円さんに看とられて息を引き取ったという。後日、追悼イベントを開くかどうかなどは未定。

 敏江さんはアタマに大きなリボンをつけ、玲児さんとの“どつき漫才”で観客を沸かせた。1970年代にブレークし、大阪を中心に活動した。

 敏江さんは57年に「かしまし娘」の住み込み女中となり、62年に弟子の正司芳江、春江とともに「ちゃっかり娘」を結成。64年に正司玲児さんと結婚し、68年に正司敏江・玲児の夫婦漫才コンビをスタートさせた。玲児さんの度重なる浮気が原因で76年に離婚したがコンビはそのままで、離婚ネタもまじえたネタで人気に火がついた。

 2010年に玲児さんが亡くなった後はピン芸人として活躍。気さくな人柄で知られ、劇場では客席まで降りて、観客と会話しながらネタを選ぶなどすることでも知られた。

 最後の舞台は昨年2月に心斎橋角座で1人で行った漫談。その後は新型コロナウイルスが蔓延する中、高齢でもあり、仕事は控えていたという。

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