宴会炎上ユーチューバー、収入面に大打撃も…背景にコロナ禍による広告不況

[ 2021年6月26日 20:45 ]

「水溜りボンド」のトミー
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 緊急事態宣言下で人気ユーチューバー31人が泥酔パーティーを開いていたことが発覚し“大炎上”している問題は、参加していた「水溜りボンド」のトミー(27)が活動休止を発表する事態に発展した。

 ほかの参加者も動画やSNSなどで続々と謝罪したが、活動休止にまで至ったのは現時点でトミーだけ。厳しい判断を下した理由について、複数の人気ユーチューバーを抱える事務所関係者は「水溜りボンドは(日本コカ・コーラの)東京五輪アンバサダーを務めるなど、一般的な知名度が高くスポンサーに与える影響も大きい。本人が反省していることを分かりやすく示す必要があったのでしょう」とみている。

 動画の再生回数に応じて広告収入が上がる仕組みで成り立つユーチューバーの世界だが、最近はその構造に変化が起きているという。きっかけは新型コロナ禍。関係者は「仕事やテレビ出演の機会が減った芸能人が続々とチャンネルを開設し、ライバルが一気に増えた。そこにコロナ禍による広告不況が追い打ちをかけて、広告単価が大幅に安くなってしまった。最近は再生回数に応じた収入だけではとても生計を立てていけず、チャンネルにどれだけ個別のスポンサーが付くかの勝負になっている」と語る。

 そんな中で起きた今回の不祥事。関係者は「パーティーに参加したユーチューバーたちのチャンネルからスポンサーが離れるのは時間の問題。収入面にも大きなダメージがあるでしょう」と話している。痛みを覚えて初めて事の重大さに気付くユーチューバーも出てきそうだ。(記者コラム)

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