志村けんさんの聖火ランナー 代役は兄・知之さんに

[ 2021年6月26日 13:50 ]

<志村けんさん銅像除幕式> 志村けんさんの銅像の前で「アイーン」のポーズを取る兄・知之さん(左)と高木ブー (撮影・光山 貴大)
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 東京都東村山市の渡部尚市長は26日、市内で取材に応じ、7月13日に市内で実施される東京五輪の聖火リレーに関して昨年3月に新型コロナウイルスによる肺炎のため70歳で亡くなった志村けんさんの代わりに、兄の知之さん(74)が走者を務めることを明らかにした。市が今年1月に正式に打診し知之さんが快諾。大会組織委員会に推薦して決定した。

 知之さんは「弟が昨年1月に家に遊びに来たときに聖火リレーのことも話題にしていて、“200メートル走るために自宅の近辺を散歩しながら備えてるんだ”なんて楽しみにしていた。私も昨年から腰痛がつらいが、弟の思いもあるので一生懸命走りたい」と意気込みを語った。

 渡部市長は知之さんに打診した理由について「志村けんさんは我々にとって唯一無二の存在だった。代わりうる方とすれば身内の方でお兄さんしか想像がつかなかった。真っ先にお願いをさせていただいた」と明らかにした。

 知之さんは7月13日夕、東村山駅東口ロータリーを出発し約200メートルを走る予定。駅前には市が志村さんの功績を称えるために植樹された「志村けんの木」と呼ばれる3本のけやきに加え、この日新たにアイーンのポーズをした銅像がお披露目された。まさに志村さんの思いを背負って聖火のトーチを掲げることになる。

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