宴会炎上ユーチューバー「高額商品買ってみた」はもうできない? バブル崩壊の序曲か

[ 2021年6月26日 08:30 ]

 24日に「文春オンライン」で報じられた緊急事態宣言下での人気ユーチューバー31人の泥酔パーティー。参加者は続々と謝罪動画を投稿したが、中には悪ふざけとも思える動画をアップし再炎上したユーチューバーもいた。複数の人気ユーチューバーを抱える芸能事務所の関係者は「視聴者の支持で成り立つ世界。みなさん何万回もの再生回数で高収入を得てきた人たちばかり。今回のことは、そんな“ユーチューバー・バブル”崩壊の一歩となるのではないでしょうか。われわれにまで影響が出るんではと心配しています」と話している。

 パーティーに参加していたのは「水溜りボンド」や「アバンティーズ」ら人気者ばかり。深夜3時までドンチャン騒ぎをしていたという。マスクをせずに路上で喫煙したり、立ち小便をしたりとやりたい放題。人気商売だけに今後の活動への影響は計り知れない。

 年収15億円とも言われた米人気ユーチューバーのローガン・ポールは、2017年に山梨県の青木ヶ原樹海で自殺者を撮影し投稿。日本だけでなく世界中で激しい批判が巻き起こり、動画に付く広告が停止された。パーティーに参加したユーチューバーも今後、どのようになっていくか分からない。

 特に、登録者113万人を誇る「ヘラヘラ三銃士」の“謝罪動画”は早くも非難の的だ。メンバーさおりんは「謝罪。この度は申し訳ございませんでした。」と題した動画で、自信が頭を丸坊主にしたかのような写真をアップ。謝罪の言葉などはなく「炎上パンチ!喰らったら謝罪動画上げます定期」との歌詞で始まる楽曲を歌いあげた。

 視聴者からは「もう二度と見ない」「絶対に許してはいけない」などの声が続々と上がっている。前述の関係者は「これまでは再生数に応じて広告収入が入る仕組みだったが、現在はクリエーターにスポンサーがついて広告料金を払う仕組みが普及している。炎上動画ではもうからなくなっている」と明かす。もはや“見られてなんぼ”では成り立たない世界だ。

 YouTubeでは、庶民にはなかなか手が出ない高額商品を「買ってみた」などの動画サイトも人気を集めている。ただそれもスポンサーが付いてこそ。バブルが崩壊する日も近いかもしれない。(記者コラム)

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2021年6月26日のニュース