須田慎一郎氏 経済的観点から持論 五輪開催疑問視「やらない方がよかったんじゃないか、と」

[ 2021年6月26日 13:45 ]

須田慎一郎氏
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 経済ジャーナリスト須田慎一郎氏(59)が26日、読売テレビ「あさパラS」(土曜前9・25)に解説者として生出演。東京五輪の経済効果について「有観客」「無観客」の差はさほどなく、感染者増で4度目の緊急事態宣言発出で大きな経済損失が出る、と分析した。

 須田氏は「五輪のような、大きなイベントの経済効果の大部分はハコモノ、公共事業投資的なものが主体。始まる前にあらかたの経済効果は表に出てきちゃってる」と断言。その上で「観客が入って経済効果にカウントするのは、気分が盛り上がって帰りに大ジョッキ1杯のところを2杯飲むとか、そういうプラスアルファしかない。今回はそれもできないし、そういうところを考えてみると(観客を入れても)さほどプラスはない」と解説した。

 番組では観客を完全に受け入れた場合から、無観客でも経済効果は「マイナス約8・1%程度」などと紹介。それ以上に4度目の緊急事態宣言で被る損失は3~6兆円などとし、須田氏は「(外での)飲食もできなくなりますし、旅行も行かなくなる。特に4度目となると夏、秋の旅行シーズン。大きな損失が出てくる」と懸念した。

 さらに「差し引きすると(五輪)やらない方がよかったんじゃないか、と。経済的に言えば。作るもの(ハコモノ)だけ作って中止っていう方が良かったかも」と話した。

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2021年6月26日のニュース