志らく 五輪の今年開催は「やめた方がいい」 IOC幹部の態度にも疑問「ものすごく上から目線」

[ 2021年5月22日 22:27 ]

落語家の立川志らく
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 落語家の立川志らく(57)が22日、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が出演するABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)にゲスト出演し、東京五輪の開催などについて持論を展開した。

 番組ではIOCのコーツ調整委員長が、東京五輪は緊急事態宣言中でも開催すると明言したことについて取り上げた。志らくは「コーツさんにしてもバッハさんにしても、これだけ日本人の国民感情を逆なでする事を言うと、今後開催する、しないは置いておいて、五輪に対する日本人の印象がものすごく悪くなっちゃいますよね。ものすごく上から目線でしょう。心の中ではやると思っていたとしても、緊急事態宣言中なら、色々考えますとか…なぜケンカを売るようなことばかり言うのか不思議でしょうがない」と語った。

 一方、橋下氏は「僕は感染対策をきっちりやった上で、五輪ができるのならやってほしい。僕は民間事業者の方も、感染対策をやったら営業を認めてほしいという考えなので、これからワクチンも普及していきますから、とにかく対策をきちっとやった上で、やれる店とできない店をきっちり分けていくという社会になってほしいという考えがある」としながらも「五輪のIOCのメンバーの考えは、特権階級丸出しですよ。本当に。選手のことも考えて、できる範囲でやってもらいたいという考えはあるんですけど、五輪は国民の祝典なので、国民感情が沸き立たないと、なかなかできないというところがあると思うんですが…」とし、IOC幹部の態度について放映権のことは考えているが「日本の国の事やらなんやらのことはどうでもいいということを感じてしまいますからね」とまくしたてた。

 志らくも「五輪を開催して東京が感染爆発したら、IOCの人たちがどう責任を取ってくれるんですかってことを聞きたいですね。それを言ってもらわないと。その可能性はゼロではないから」と語り「今年やるなら、なんで去年やらなかったんだろう。去年の方がよっぽど良かったんじゃないですか?変異株だってなかったし。もちろんコロナという病気がわかってない、というのはあるんだけども…」と続け、今年の五輪開催は「やめた方がいいと思いますね。もちろん橋下さんがおっしゃる感染対策をしている所は9時だろうが12時だろうがやっていい。していないところは閉めるくらいの差別化、区別化があればいいんだけど…」と重ねて語った。

 さらに東京では劇場や寄席、スポーツなどのイベント開催は無観客から上限5000人かつ集客率50%に緩和されたが、大規模な映画館、博物館、美術館については休業要請が続いていることについて聞かれると志らくは、「美術館で感染しようとする方が難しいですね」と語った。「だれもしゃべらないでしょ。イベントはいい、美術館や博物館はダメというのは、ゲスの勘繰りかもしれないけど、五輪はイベントだからと思えてしまいますよね」と言うと、橋下氏も「人流抑制というなら五輪もできませんよ。だけど、皆ふつふつと不満に思っているのは、自分たちは止められて五輪はやるのか、というところなんで。だから、五輪をやるなら感染対策きっちりやってます。だから民間の方も感染対策をやっているならやってくださいね、という整合性を取らないと」と不満を口にした。

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