女子スノボ期待の新星!14歳の森井姫明麗 大技「フロントサイド1080」成功へ恐怖心に打ち勝てるか

[ 2021年5月22日 10:00 ]

遠征費の負担を軽減させるため車中泊で過ごす森井姫明麗(左)ら(C)TBS
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 女子スノーボードの森井姫明麗(きあら、14)が22日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演。北京オリンピックで金メダルを目指す母娘の戦いに密着した。

 森井が競技を始めたのは小学3年生。すると早くも才能を開花させた。3年後の小学6年生で出場した全日本アマチュア選手権では2種目で史上最年少ダブル優勝を達成した。これは平昌五輪で4位入賞した岩渕麗楽(19)よりも1年早く制した。さらに、将来の五輪代表として国の強化指定選手にも選ばれるなど期待の新星として注目を集めた。

 世界の頂点を目指す森井を支えるのは母の季明香さん。「本気で頑張るんだったら私も本気で頑張ろうかな。応援しようかな」と、季明香さんの決意によって生活は大きく変化した。季明香さんが今年1月から3月にかけて自宅にいたのはわずか22日。また、遠征での交通費や宿泊費は1シーズンで300万円以上。そのため移動は車で、宿泊はホテルを使わず車中泊。長い時は3週間以上も寝泊りすることもあった。

 4月10日に行われる全日本選手権まで2週間を切った3月下旬。森井はこの大会で、ある大技に挑戦すると決めていた。それは「フロントサイド1080」という体の正面から飛び出し、反時計周りに3回転する大技だ。しかし、森井は2年前に背骨が左右のどちらかに曲がってしまう原因不明の「突発性側弯症」という病気を患った。病と闘いながらの練習は「6時間だけ」という条件もあった。

 それでもオフシーズンの人工芝での練習では見事に成功させた。しかし、全日本選手権の1週間前に行われた長野の大会で3回転を回り切れなかった。原因は恐怖心。森井は「雪ってなると気温とか坂の走り具合とかで毎回スピードとか距離も変わってきて、そこの合わせるのが難しいのと、やっぱり雪は着地が固いから」と不安を語った。

 大会から2日後に「フロントサイド1080」の特訓を再開も失敗の連続。恐怖心に怯える娘に季明香さんは「気持ち切り替えてやらないと。完全に気持ちで負けてる」といった厳しい言葉を投げかけた。その後も成功させることはできず、大会前最後の練習を終えた。果たして大技「フロントサイド1080」は成功するのか。また、全日本選手権の結果はいかに。

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