二木芳人教授 コロナ自宅療養者の相次ぐ死亡に「第1波の時から言っているんですが五輪の選手村を」

[ 2021年1月21日 09:52 ]

フジテレビ社屋
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 昭和大の二木芳人客員教授(感染症学)が21日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスの自宅療養者が相次いで死亡していることについて言及した。

 東京都では20日に新型コロナウイルスの感染者の40~90代の男女10人の死亡が確認され、2人は自宅療養中だった。自宅療養中に死亡した2人のうち、80代男性は15日に陽性と判明し、無症状だったため家族と自宅で過ごしていた17日夕に体調が急変。保健所が入院先を探している間にさらに悪化し、搬送先で同日中に亡くなった。60代男性は16日に感染が分かり、17日から都の入院調整本部が受け入れ先の医療機関を探し、19日に決定。本人に伝えて20日から入院予定だったが、19日午後に自宅で倒れているのが発見され、搬送先で死亡した。

 二木氏は「私が以前から言っているように、ともかく診断された人を現場現場でその都度判断するのではなくて全部どこか大きな宿泊療養所とか待機所みたいなものをつくって、いったんそこに入って頂いてそこで正確な判断をしながら振り分けをしていくと。第1波の時から言っているんですが五輪の選手村を使ってはどうだって話をして、ずいぶん叱られましたけど」と自らの考えを述べた。

 そして、「東京の場合は自宅療養者が1万人超えています。そういう方たちを一括管理して振り分けていけば。そこではある程度の医療も提供できるというふうにしておけば今のように自宅待機中に亡くなる人も恐らく減るでしょうし、自宅待機は基本的にはしないようにする」とした。

 国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)が「無症状者は自宅で全然いいってことですか?」と聞くと、二木氏は「無症状の人もいったんそこに入っていただくというのも考え方です。その上であなたは自宅でいきましょうって判断をした方がいいと思います」と答えた。

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2021年1月21日のニュース