三浦瑠麗氏 民間病院のコロナ患者受け入れ議論「どこを信じて良くてどこを信じてはいけないか」

[ 2021年1月21日 10:38 ]

三浦瑠麗氏
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)が21日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。日本医師会(日医)や日本病院会など医療関係6団体が20日に新型コロナウイルス感染症患者の病床確保に向けた対策会議を立ち上げたことについて言及した。

 対策会議の初会合では、公立、民間を問わず医療機関全体で患者受け入れに協力することで一致。検査で陰性に転じるなど退院基準を満たしているが、引き続き入院が必要な高齢の患者などを、現在よりも幅広い病院で受け入れられるようにする役割分担を、どう進めるかが課題とされた。患者の受け入れが難しい中小の病院や診療所ができる後方支援も含め、検討を続ける。番組では、日本医療法人協会・加納繁照会長が民間病院のコロナ患者受け入れについて「あたかも民間病院がサボっているような変な流れが出て来て追い風からすごい向かい風に。我々が頑張っている現状を分かってもらえない」と話したことなどを伝えた。

 三浦氏は「ECMO(エクモ=人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療)を外した回復期にある患者さんで、もはや新型コロナウイルスの感染力を全く擁していない方でさえ受け入れたくないっておっしゃっているのは正直、私は専門性の問題ではなくて、一企業としての風評被害を恐れてのことだと思う」と言い、「そういうことをやってしまうと医者は聖職者です、日本医師会としてすごい頑張っているんですっていうそのすべての説明がどこを信じて良くてどこを信じてはいけないかが分かんない」と持論を展開。

 そして、「医療ジャーナルで1つありましたけど、昨今の医師会に対する批判が高まったのを受けて、我々もあんまり杓子定規的で、ある意味で茶番をやって国民がそれに納得してくれると思わない方がいいって書いてあったんですね。その医療ジャーナルの中での議論とかを見ると、メッセージの発し方が病院としての私企業としての都合なのか、医師としての専門性に基づいたことなのか、切り分けがはっきり出来てこなかったので、医療界で1人でも、例えば大木提言なんかそうですけど、異論を発すると、あれはお金をじゃんじゃんつけろって話だから本来まとまればいいのに中でいがみ合って週刊誌にリークするような人が出てきたり、そういう無駄なことではなくて、そこは医療界、挙国一致すればいいのに、と思いますけどね」と自身の見解を述べた。

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2021年1月21日のニュース