次期朝ドラ「エール」主題歌は「GReeeeN」初担当「星影のエール」福島つながり「大きなご縁 光栄」

[ 2020年2月17日 17:01 ]

連続テレビ小説「エール」の主題歌を担当するGReeeeN。アーティストビジュアルは今回のために作成され、形は福島県、左上がHIDE、右上がnavi、左下がSOH、右下が92のサイン
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 「キセキ」「愛唄」などの数々のヒット曲で知られる“覆面”男性4人組ボーカルグループ「GReeeeN」が、3月30日にスタートする次期NHK連続テレビ小説「エール」(月~金曜前8・00)の主題歌を担当することが17日、分かった。公式サイトなどで発表された。タイトルは「星影のエール」で、今回のために書き下ろし。GReeeeNが朝ドラの主題歌を担当するのは初。2004年に福島県で結成され、主人公のモデルとなった作曲家・古関裕而氏は福島市出身と“福島つながり”の起用に、GReeeeNは「大きなご縁を感じております。僕たちのゆかりの地、福島出身の偉大な作曲家・古関裕而さんをモデルとした作品に関われること、大変光栄です」と喜んだ。

 GReeeeNはメンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を出さずに活動中。リーダー・HIDEは11年3月の東日本大震災の際、身元不明者の検死作業に歯科医師として携わった。JR郡山駅の発車メロディーにGReeeeNの「キセキ」「扉」が採用。JR福島駅の発車メロディーは古関氏の「栄冠は君に輝く」。福島はゆかりの土地だ。

 GReeeeNは「今回の主題歌のお話に、大きなご縁を感じております。僕たちGReeeeNメンバー4人は福島県で出会い、結成をしました。僕たちのゆかりの地、福島出身の偉大な作曲家・古関裕而さんをモデルとした作品に関われること、大変光栄です。来年、2021年は東日本大震災から10年となります。戦後、多くの方が古関さんの作られた音楽に支えられたように今作の主題歌『星影のエール』も、日々起こる人生の大事な場所で支えになれたら、うれしいです」と古関氏に続く“支え”になることを決意表明。

 「楽曲を書くにあたっては、ドラマの主人公・窪田正孝さん演じる裕一、二階堂ふみさん演じる音の夫婦の姿、そして、それぞれの人生の主人公である皆さんと、大切な誰かの姿を想像しました。時に支え合い、導き、ともに泣き笑い、夢を語り合い、落ち込んでは慰め、励まし合い、また前を向く。夫婦、親子、恋人、親友、それぞれ自分にとって大切な人の顔を想像しながら聴いてもらいたいです。そばにいる大事な人との人生を照らしあえる星影であれますように」と楽曲に込めた思いを明かした。

 制作統括の土屋勝裕チーフプロデューサーは「人生の応援歌ともいえる曲を数多く作曲していて、しかも今回の主人公・古山裕一が生まれ育った福島県で結成されたGReeeeNの皆さまに『エール』の主題歌を依頼しました」と起用理由を説明。

 「毎朝聴いて、その日1日頑張ろうという元気が出てくる曲、困難な時代を互いに励まし合いながら乗り越えていくというドラマの世界観にふさわしい曲、そして、何度でも聴きたくなり、覚えやすく、歌いやすく、ノリが良く、盛り上がり、そして必ずヒットする曲などと無理な依頼をしましたが、GReeeeNの皆さんには無理なことはない!願った以上に素晴らしい曲を届けていただきました!」と出来栄えを絶賛。「互いに『エール』を送り合う仲間たちや愛する人のことを想う名曲です。是非、毎朝『星影のエール』を聴いて、元気に1日を過ごしていただきたいと思います」と呼び掛けた。

 「エール」は俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(39)以来6年ぶりとなる。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。

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2020年2月17日のニュース