子煩悩アンナパパ 運動会にはおにぎり40個持参 交際猛反対でワイドショーネタにも

[ 2019年12月13日 05:30 ]

俳優の梅宮辰夫さん死去

95年7月。ブライダルファッションショーでウエディングドレス姿の娘・アンナと共演する梅宮辰夫さん
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 亡くなった梅宮辰夫さんは趣味の釣りや料理を生かしてマルチタレントとしても活躍した。盟友の松方弘樹さん(17年死去、享年74)と豪快な釣りを楽しむ姿はおおらかで「辰ちゃん」「辰にい」と呼ばれ親しまれた。一方で、娘でモデルのアンナ(47)の交際を巡って苦悩する父親としてワイドショーをにぎわせたこともあった。

 独身時代は派手な私生活から「夜の帝王」と呼ばれた梅宮さん。72年8月のアンナ誕生後は家庭的なパパに一変した。クラウディアさんは95年、テレビ番組で「何から何までやってくれるんですよ」と、マイホームパパぶりを明かしている。

 大の子煩悩。アンナが学校に持って行く弁当は毎日作っていた。小学校の運動会の時は朝4時起き。付き人たちと一緒におにぎりを40個作り、仕事関係者も引き連れて運動会に参加した。元弟子でタレントの十日市秀悦(60)は「当時40代だった梅宮さんが保護者レースで他の若いパパに負けるたびに“来年は来なくていい”ってアンナさんに怒られていました」と懐かしそうに振り返った。

 そのアンナが羽賀研二被告(58)と交際を始めると、同被告の女性問題や多額の借金などから「希代のワル」と呼び猛反対。芸能人親子の対決はワイドショーの格好のネタとなった。2人がペアヌード写真集を発売すると「そんなもの見たくない」と激怒し、出版元ともトラブルとなった。99年に2人が破局するまで連日のように取材攻勢にさらされたが、逃げずに対応。そんな晩年の梅宮さんを献身的に支えたのはアンナだった。

 多趣味な人でもあった。海釣りが好きで、熱海港に所有の釣り船「番長」を係留。親友の松方弘樹さんと一緒に海外まで出掛けるほどだった。

 料理も得意で、テレビ番組でたびたび華麗な包丁さばきを披露。オリジナル包丁を製作して販売したこともあった。大の酒豪としても知られ、仲間との席では自ら酒肴(しゅこう)を振る舞った。85~87年にはフジテレビ「くいしん坊!万才」の6代目リポーターを担当。94年には芸能人で初めて「料理の鉄人」(同局)に出演。料理本も数多く執筆した。

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