宮沢りえ 30年ぶり「ぼくらの7日間戦争」 映画デビュー作、当時は「演技に対する劣等感」

[ 2019年12月13日 20:38 ]

アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」の初日舞台あいさつに登壇した宮沢りえ
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 女優の宮沢りえ(46)が13日、都内で行われた映画「ぼくらの7日間戦争」の初日舞台あいさつに出席。デビューした際のエピソードについて語った。

 同映画は1985年出版の同名小説が原作で、大人の管理社会に抵抗する少年少女たちの物語。88年の実写映画「ぼくらの七日間戦争」の舞台から約30年の時が流れた設定で、俳優・北村匠海(22)と女優・芳根京子(22)が声優としてダブル主演を務めた。

 宮沢は、15歳の時に実写版で中学生のヒロイン・中山ひとみ役を演じ、女優デビュー。今回はアニメ版で大人になった30年後の中山の声を担当した。宮沢は「30年後に中山ひとみを演じるとは思ってもいなかった。デビューした作品が『ぼくらの七日間戦争』で本当に良かった」と感慨深様子で語った。

 また、デビュー当時については「演技の経験が初めてだった。映画の撮影に入る前に2泊3日の合宿をして、エチュードみたいなことをやった」と話し「それが苦痛で苦痛で『いつ、ここから抜け出せるんだろう』っていうくらい演技に対する劣等感があった。とても苦労した」と回顧。「でも現場に入ると(映画の)セットの中でたくさんのスタッフの方のエネルギーに押されて、できないと思っていたことがどんどんできていくという、演じることの奇跡を感じた」と振り返った。

 続いて、30年前と現在の映画の違いについてもトークを展開。「今、作ろうと思ったらなかなか表現できないニュアンスも30年前では制約なく作れていた。とても貴重な時間だった」と述べ「今の映画作りでも制約がなくなればいいなと思う」と願望を明かした。

 終始、懐かしむように話していた宮沢。映画については「感謝の気持ちを込めてささやかな役ですが参加させてもらいました。この青春の空気を多くの人に感じてくれたらいいなと思う」と呼びかけてアピールした。

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