性別聞く問題企画 読売テレビ「ten.」番組内でも生謝罪 中谷アナ声震わせ 報道局長ら3人が3分間

[ 2019年5月13日 16:47 ]

 飲食店の客に性別を問い、体に触るなどして明らかにしようとした10日放送の企画が問題となった読売テレビ(大阪市)の夕方の報道番組「かんさい情報ネットten.」(月~金曜後4・47)は13日の番組内でも、出演者が冒頭に勢揃いして「人権上、著しく不適切な取材」だったと視聴者に対して謝罪した。放送に先立ち、同局の公式サイトにも謝罪文を掲載していた。

 番組冒頭、キャスターの同局・中谷しのぶアナウンサー(30)解説デスクの小島康裕氏、番組責任者の報道局長・乾佐登司氏の3人が約3分にわたって謝罪。最後に11秒間、揃って深々と頭を下げた。

 中谷アナは「街で出会った一般の方のプライバシー、そして人権への配慮を著しく欠いた不適切な放送をしてしまいました。その結果、取材に応じてくださった皆さまにご迷惑をお掛けしただけではなく、見てくださっている皆さまにも不快な思いを抱かせてしまいました。いつもこの番組を楽しみにしていただいている皆さまのご期待、信頼を裏切る内容となってしまいました。私自身、この番組のキャスターとして、あの場であいまいな態度を取ってしまったことが、さらに多くの方を傷つけ、不快な思いを抱かせてしまったこと、深く反省しています。二度とこのようなことがないように、これから再発防止に取り組んで参ります。そして、皆さまに信頼していただける報道番組になれるように、一から精進して参ります。本当に申し訳ありませんでした」と途中、声を震わせながら、神妙な表情。また、小島デスク、乾報道局長も謝罪の言葉を述べ、最後に揃って頭を下げた。

 問題となったのは、お笑い芸人「藤崎マーケット」が街中に出て人々の疑問を調べる企画「迷ってナンボ!」。大阪市内にある飲食店の店員の「性別が分からない常連客がいる」という声を取り上げ、芸人が常連客に性別を質問した他、体に触ったり、保険証の性別欄を確認したりした。

 VTR終了後、番組コメンテーターとして出演していた作家の若一光司氏は「許しがたい人権感覚の欠如」と企画を批判。インターネット上でも非難の声が上がっていた。

 同局はこの日、公式サイトに「5月10日(金)に放送した『かんさい情報ネットten.』(月~金夕方4:47)内のコーナー企画『迷ってナンボ!』の中で、一般の方に対し性別を確認するなど、人権上、著しく不適切な取材を行い、その内容を放送致しました。視聴者及び関係者の皆様に深くお詫びします。人権に関して強く意識すべき放送局である当社がこのような事態を招いたことについて、当社としては、重く受け止めています。当該放送に至った経緯を詳細かつ徹底的に検証するとともに、今後はこのようなことがないように再発防止に向けた具体的な対策に早急に取り組み、視聴者の皆様からの信頼回復に向けて努めてまいります」と謝罪文を掲載した。

 同コーナーは毎週金曜に放送。当面、放送を休止する。

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