阪神ミエちゃん 天国の父に捧げる来日1号 記念球は父の墓前に「きっと彼は天国で見てくれていた」

[ 2023年5月5日 21:42 ]

セ・リーグ   阪神5-0広島 ( 2023年5月5日    マツダ )

ボールを大事そうに持ってヒーローインタビューに応じるミエセス(撮影・岸 良祐)
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 今季初めて出場選手登録され、即「6番右翼」に名を連ねた阪神の新助っ人・ミエセスが、デビュー戦で豪快な来日初本塁打を放った。

 4点リードの6回1死で、広島3番手・塹江の141キロ変化球を一閃。打った瞬間誰もが確信した打球が、圧巻の放物線を描いて左翼スタンドに突き刺さった。

 右翼守備でも、4点リードの4回1死で秋山が右中間へ放った大飛球を、猛ダッシュしながらグラブを伸ばして好捕。1メートル85、120キロの巨漢助っ人が、攻守に躍動した。

 試合後はヒーローインタビューに登場。以下、ミエセスと一問一答。

 ――1軍公式戦。どんな気持ちで試合に臨んだか
 「興奮もしていましたし、少し緊張もあったんですけど、こうやって上に上がってきて、みんなとまた再会することができて、より緊張もあったけど、1打席目終わってから落ち着いて取り組むことができた」

 ――ホームランの感触は
 「すごく興奮しているし、うれしい。こういう気持ちなったのもすごく久しぶりです」

 ――こどもの日に子供達の前でホームラン
 「すごく良い日になったと思うし、明日からみんなにも練習に取り組んでもらって、試合は楽しむことが一番大事なので、楽しんで日々過ごしてもらいたいな思う」

 ――左手で握っているホームランボールはどうするか
 「ドミニカ(共和国)に持って帰りたいなと思う。父にあげようかなと思う。亡くなってしまったけど、きっと彼は天国で見てくれていたと思うので。僕はうれしい気持ちだけど、正直、心の中はすごく寂しいところもある。これもすべて父も見てくれていたと思うのでお父さんに届けたいなと思う」

 ――ミエセスにとってどんな父か
 「人生で一番すばらしいお父さんとお母さんです。すばらしい方でした」

 ――これからはどんな活躍を
 「勝つだけなのでみんなで元気出していつもと同じルーティンでこれからも勝ち続けたいなと思います」

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