難病から見事な復帰勝利！家族の前で力投！中日・福「巨人ファンの皆様からも拍手。ありがとうございます」

セ・リーグ   中日―巨人 （ 2023年5月5日    バンテリンD ）

1軍のマウンドに帰ってきた福（撮影・椎名　航）
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　中日が5日の巨人戦に逆転勝ちし、連敗を2でストップ。今季最多借金を更新する危機を免れた。

　8回、打線の爆発を呼んだのが、福敬登投手（30）だ。1イニングを1安打無失点に抑え、チームに流れを呼び、今季初勝利。福は国指定の難病「胸椎黄色じん帯骨化症」からの復活を期し、前日4日に1軍に昇格したばかりで、まさに勝ち運を運んできた。

　試合後はお立ち台に上がり、割れんばかりの大歓声を浴びた。「僕は今日が復帰登板ということで、名前が挙がった瞬間に拍手を送って頂いた皆様。巨人ファンの方々からも拍手を頂いたのを、しっかり覚えています。こういう拍手のおかげで僕は強い気持ちでマウンドに立てたと思う。ファンの皆様、本当にありがとうございます」と感慨深げな表情を見せた。この日は、家族が球場に見に来ているといい「本当に良い日になった」と喜んだ。

　20年に最優秀中継ぎ投手に輝いた福は昨年10月に、福島県内の病院で「O―armナビゲーション支援下胸椎黄色靱帯（じんたい）骨化切除術」を受けた。シーズン終盤に足に異変を感じ、検査した結果、厚生労働省が難病に指定している「黄色靱帯骨化症」であることが判明し、手術に踏み切った。ここまでリハビリに費やしたが、ついに1軍のマウンドに戻ってきた。