ロッテ佐々木朗希 5回89球、ノーヒットのまま降板 今季最多12三振も4勝目はお預け

[ 2023年5月5日 19:25 ]

パ・リーグ   ロッテ―ソフトバンク ( 2023年5月5日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>5回2死、ガルビスから12個目の三振を奪った佐々木朗(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 ロッテ・佐々木朗希投手(21)が5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に先発。5回、89球を投げ無安打無失点、今季最多の12三振の快投を見せていたが、0―0の6回から2番手の坂本に交代した。

 試合開始時点で中堅から本塁方向へ風速17メートルの強風が吹く中でのマウンド。先頭の中村晃に10球を要して四球を与えるなど、直球、フォークボールの制球はバラついたが、柳町を左飛に打ち取ると、3番の近藤はフォークボールで空振り三振、4番の柳田には161キロ直球で見逃し三振に斬った。

 2回からは強風の影響を受けるフォークボール、スライダーも修正。3回2死から中村晃に振り逃げによる出塁こそあったが、4回までで早くも今季3度目の2桁奪三振となる10三振に到達した。通算では11度目の2桁奪三振。黒木投手コーチらに並び球団歴代8位となった。

 佐々木朗は試合前時点で4試合に投げ、3勝0敗、防御率1.00。27イニングを投げ、38奪三振の数字を残していたが、5回にも2三振を奪って、この試合12三振となり、32イニングで今季50三振に到達した。

 前回先発した4月28日のオリックス戦(京セラドーム)で公式戦では自己最速で日本人最速タイとなる165キロを4球マーク。3月4日の侍ジャパン壮行試合・中日戦(バンテリンドーム)で計測していたが公式戦では初めてだった。この日は強風もあって、最速は161キロだったが、修正能力の高さを発揮した。

 ロッテは「こどもの日」は17年から4連敗中(20、21年は試合なし)。ZOZOマリンでの試合に限れば過去13試合で1勝12敗、勝ったのは07年の楽天戦のみとなっている。令和の怪物はそんな負のデータを吹き飛ばす快投を見せたが、打線の援護なく、4勝目はお預けとなった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年5月5日のニュース