中日キーマンの予感…再出発した背番「0」24歳・細川の目指すもの

[ 2023年5月5日 08:00 ]

中日・細川
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 得点力不足にあえぐ中日打線で、奮闘する男がいる。細川成也外野手(24)だ。5月3日の阪神戦で2安打2打点を挙げ12打点と自己最多を更新。現役ドラフトでDeNAから加入した新戦力が存在感を示している。

 「(打点キャリアハイ)そのくらい当然に越していかないと、と思っているので。目標はもっと高く。チームに貢献できるように必死にやっていきたい」

 開幕2戦目の4月1日の巨人戦で、8回2死の場面で代打出場し右前打を放ち、移籍初安打を記録。その後も勝負強い打撃でアピールを続け、レギュラーに定着した。4日終了時点で23試合に出場し、打率・304だ。

 明秀学園日立からDeNAに16年ドラフト5位で入団。7年目の大砲候補が新天地で開花の兆し。沖縄・北谷の春季キャンプでは和田打撃コーチらからタイミングを含めた打撃指導を受け、連日のように居残り練習に励んだ。実戦やオープン戦でも結果を残し立浪監督から「キャンプMVP」にも選ばれた。

 「和田さんだったり、コーチに教えてもらったり、タイミングやスイング軌道を毎日修正しています。キャンプから続けてやっていることが少しずつ身になっていると思う」

 立浪監督からも、「ベンチから見ていても期待できる選手。これまで、ずっと試合に出たことはない部分はありますから、この先、というのはあるけど、人にない練習できる体力があるので、これからも使い続けていきたい」と期待される。

 4日終了時点でチーム68得点、4本塁打は、いずれも12球団ワースト。安打は出るのに点が入らない苦境が続くだけに、走者を還す存在が重要となる。「今年1年間、試合に出て、どんな数字を残せるか楽しみなところはあります」と細川。再出発した背番号0が、キーマンの予感だ。(記者コラム・湯澤 涼)

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