エンゼルス・大谷 奪三振SHOTIME!15アウト中13Kで5回4失点 二刀流が両リーグトップ59K

[ 2023年5月5日 01:00 ]

インターリーグ   エンゼルス6-4カージナルス ( 2023年5月3日    セントルイス )

<カージナルス・エンゼルス>5回を13奪三振の快投を見せた大谷(撮影・会津 智海)
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 えっ?15アウトのうち13三振!?エンゼルスの大谷翔平投手(28)が3日(日本時間4日)、カージナルス戦に「3番・投手兼DH」で出場。5回5安打4失点で勝ち負けなしも、自己最多タイの13三振を奪い、メジャー通算500奪三振に到達した。通算388回2/3での達成は史上2番目の早さで、今季59奪三振は両リーグトップ。「500奪三振&100本塁打」は「野球の神様」と呼ばれた元祖二刀流ベーブ・ルース以来2人目の快挙となった。

 侍ジャパンがWBC決勝で戦った米国の4番は、通算301本塁打の強打者・アレナドだった。5回2死一塁、大谷の97球目は外角へのスイーパー。84・8マイル(約136キロ)にアレナドのハーフスイングは止まらない。13個目の三振。メジャー通算500奪三振も、反省が口をついた。

 「6回、7回、どうしても投げたかった。奪三振よりかそこの方が悔しさが残る」

 5回4失点。3―1の4回に3失点し、リードを許したまま97球で降板した。9回に自身を含む打線で3得点して逆転勝ちも、投手では不完全燃焼。だが、初登板だった全米一の「野球の街」と呼ばれるセントルイスで奪三振ショーを展開した。

 侍ジャパンの同僚だった1番・ヌートバーとは初対戦。5回に99・2マイル(約159・6キロ)直球で空振り三振など、3打席連続三振を奪った。「ヌートバーの打席に関しては思い通りに投球できた方かなと思う」。ただ、4回にはスイーパーでの2ランを含む3長打で3失点し「打球を上げさせてしまっているのが長打になる要因」と分析。それでも13年の本塁打&打点の2冠王で、WBC米国代表3番のゴールドシュミットから2三振など、毎回複数で先発全員から三振を奪った。通算388回2/3での500奪三振は、21年サイ・ヤング賞のバーンズ(ブルワーズ)に次ぎ、先発投手では史上2番目の早さ。打者での100本塁打と併せて、500奪三振を記録するのはベーブ・ルース以来2人目だった。

 自身初のブッシュ・スタジアム。湿度23%で、同70%程度の本拠地アナハイムよりもボールが滑りやすく感じた。「変化(球の変化量)にばらつきがあったので、いい動きじゃない球をしっかり打たれた。一番は乾燥が凄かった」。それでも直球の割合を今季最大の37%と増やし、試行錯誤で5回を乗り切った。

 試合がなかった1日(日本時間2日)、ヌートバーから食事に誘われたが「寝ている」と断った。10時間以上を睡眠に充て「寝れば寝るだけいい。まずは量を確保。質はその次」。備えて挑んだ13三振で、奪三振は両リーグトップの59となった。(笹田 幸嗣通信員)

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2023年5月5日のニュース