選抜準Vの報徳学園追いつめた神戸国際大付の最速148キロ右腕・津嘉山 「金星」あと1人 9回2失点

[ 2023年5月5日 04:30 ]

高校野球兵庫県春季大会準決勝   神戸国際大付2―3報徳学園 ( 2023年5月4日    ウインク姫路 )

<神戸国際大付・報徳学園>9回2失点と力投した神戸国際大付・津嘉山憲志郎(撮影・河合 洋介)
Photo By スポニチ

 神戸国際大付の最速148キロ右腕・津嘉山(つかやま)憲志郎(2年)が9回4安打2失点と好投し、今春の選抜大会では準優勝の報徳学園を苦しめた。チームは自身の降板後の延長10回にタイブレークの末に敗退。「負けは負け。これで自分を褒めたらダメ」と肩を落としながらも、背番号10が強力打線相手に鮮烈な印象を残した。

 金星まで「あと1人」だった。持ち前の制球力を生かし、8回まで被安打3本のみ。しかし、2―1の9回2死無走者から四球を与えると、二盗と失策で三進を許し、右前打で同点に追い付かれた。

 今春選抜の全5試合で3点以上挙げた相手を2失点に封じ、「磨いてきた外角直球で空振りを取れたことは、今後につながる」と収穫を得た。4打数無安打に抑えられたプロ注目の堀柊那(3年)は「制球が良く、凄く強気だった」と驚いた。

<サヨナラで決勝> 
 ○…報徳学園(兵庫)がサヨナラ勝ちで決勝に進出した。1―2の9回2死三塁で5番・辻田剛暉(3年)が右前へ同点打を放ち、タイブレークに突入した同点の延長10回1死満塁で代打・宮川叶亜(3年)がサヨナラの押し出し四球を選んだ。今春の選抜大会では東邦(愛知)、仙台育英(宮城)にそれぞれ延長タイブレークで勝利。あす6日の決勝は、プロ注目投手の坂井を擁する滝川二と対戦。主将の堀柊那(3年)は「相手に関係なく自分たちの野球をするだけ」と難敵攻略を見据えた。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年5月5日のニュース