阪神の逆転呼んだ鉄壁救援「KOI」のぼり! 7回加治屋、8回及川、9回岩崎 及川は2年ぶり勝利

[ 2023年5月5日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3ー2中日 ( 2023年5月4日    甲子園 )

<神・中>8回2死一、二塁、佐藤輝が勝ち越しの適時二塁打を放ち喜ぶ(右から)及川、加治屋、伊藤将ら(撮影・平嶋 理子)
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 鉄壁なリリーフ陣が、連日の逆転劇を演出した。2番手で登板した加治屋が0―2の7回に1安打されたものの1イニングを無失点に抑えると、その直後に打線が1点を返した。

 8回は及川が木下、村松、柳を3人斬り。「ストライクを先行して3人で抑えることを心がけているのですが、しっかりできて良かったと思います」

 流れを完全に引き寄せると、直後の攻撃でついに追い付き、逆転した。21年7月12日のDeNA戦(甲子園)以来となる2年ぶり勝利で通算3勝目。「一応、今年初めてなので頂きました」とカバンにウイニングボールを忍ばせていた。

 両チームの先発投手は、どちらも横浜高の先輩。「自分も交ぜてもらってよかったです」と笑顔。「特に(伊藤)将司さんは同じチーム。聞けること、盗めることを見習っていきたい」と今でもかけがえのない存在だ。

 及川のバトンを受け取った岩崎は9回のマウンドへ向かった。1死から大島に三塁線を破られる単打を許したが、細川を空振り三振、石川昂を三ゴロで1点を死守。昨年9月28日ヤクルト戦(神宮)以来となる今季初セーブに「良かったです」と胸をなで下ろした。

 守護神の湯浅が右前腕の張りで4月16日に出場選手登録を抹消されてからチームとして初めてのセーブシチュエーションだった。岩崎自身は4月28日のヤクルト戦(神宮)で4点優勢の8回に登板。1イニングを無失点に抑えて以来、中5日でのマウンドだったが、「心境も気持ちも変わらずですよ」と平然。この日で通算32セーブ目の経験は頼もしく、「みんなで待っている。治して帰ってきてほしい」と湯浅にもエールを送った。盤石な救援陣の存在を象徴するように、これで今季の1点差試合は7勝2敗。5月の救援防御率は0・00。虎のストロングポイントは、ブルペンにある。

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