浪速 元阪神・遠山監督が劇的1勝に「褒めるしかない」9回2死無走者からミラクル16強

[ 2023年5月5日 20:36 ]

高校野球大阪府春季大会   浪速9―7桜宮 ( 2023年5月5日    くら寿司スタジアム堺 )

<浪速・桜宮>試合後に円陣を組む遠山昭治監督(撮影・河合 洋介)
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 浪速が最大4点劣勢から延長タイブレークに持ち込み、9―7で桜宮を下した。

 2回までに3四球を与えて4失点。負の流れを変えたのは、元阪神、ロッテの遠山昭治監督だった。5番の川中大空(つばさ)は「監督から試合中に活を入れてもらって、それをみんなで跳ね返そうとしました」と明かす。0―4の3回に一挙4安打3得点で1点差に。再び4点差に広げられるも、6回に2点を追加して5―7で9回を迎えた。

 しかし、無死一塁から遊ゴロ併殺で2死無走者と土俵際まで追い込まれた。ここから単打と失策で一、三塁とすると、川中がこの日4安打目となる左中間への2点二塁打を決めて同点に追いついた。

 「ベンチに諦める雰囲気はなかった。あの場面でスイングできなければ、夏にはつながらない。僕に回ってこいと思っていました」

 そして、タイブレークに突入した同点の延長10回に2点を奪い、そのリードを守り切った。

 劇的な逆転勝利で16強入り。遠山監督は「大したものですよ。2死無走者からですから。褒めるしかない。全員で束になって戦うのがうちの野球。みんなが勝利に貪欲になってくれた。この勝ちで弾みをつけたい」とナインの諦めない姿勢を称えた。

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2023年5月5日のニュース