巨人 ブリンソン劇的逆転3ランで連敗止めた!大暴れサイクル超え2発4安打5打点、6点差ひっくり返した

[ 2023年5月3日 21:39 ]

セ・リーグ   巨人8―7ヤクルト ( 2023年5月3日    東京D )

<巨・ヤ>8回、逆転3ランを放ったブリンソンを出迎える巨人ナイン(撮影・沢田 明徳)
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 巨人が8番ブリンソンのこの日4安打目となる劇的な逆転4号3ランで連敗を止めた。

 諦めなかった。2点を追う8回は4番・岡本和からの好打順で中田翔が左翼越え二塁打、丸が四球を選び1死一、二塁のチャンスをつくると大城卓が空振り三振。しかし、ここまで3安打のブリンソンが2死一、二塁で打った瞬間の逆転3ラン。最後は大勢が締めて、最大6点差あった試合をひっくり返し連敗を止めた。

 8回裏の劇的な一発から守護神・大勢が締め、興奮が収まらない東京ドームでのお立ち台。殊勲のブリンソンは「皆さん、愛してま~す!」と屈託のない笑顔でファンと喜びを分かち合った。3回の第1打席に左翼線を破る二塁打、5回には3号2ランを放ち、7回には三塁内野安打。そして確信歩きの、この日2発目となる4号3ラン。「アリガトゴザイマ~ス!完璧な当たりでした。勝利になるホームランを打てて本当にうれしいです」。起死回生の一発に胸を張った。

 巨人が6点差以上をひっくり返し勝利したのは2019年8月9日ヤクルト戦(東京D)で0ー7から10ー9で勝って以来4年ぶりとなった。

 背信の投球だった。高橋は今季2度目の先発。初回は秋広のスーパーキャッチもあり無失点に抑えたが、2回先頭のサンタナに四球を与えると、続く6番・オスナに左前打を浴び無死一、二塁のピンチを招く。長岡に犠打を決められ1死二、三塁で内山に中前打を許し一気に2失点。投手・高梨は空振り三振に斬って取ったが、1番・浜田に左前打を打たれ3失点目。2番・青木にも右前打を打たれマウンド上で大粒の汗を拭った。1回2/3で41球を投げ5安打3失点。前回4月28日の広島戦(東京D)登板でも3回54球2失点で降板しており、2戦連続で期待を裏切る背信投球となった。

 しかし、2番手・堀岡もピリッとしない。バトンを受けた2回は無失点も、3回に3安打2四球の乱調。押し出し四球もあり2失点で4回から3番手・代木がマウンドに上がった。その代木も山田にソロを浴び4回までに9安打6失点と苦しい展開が続いた。

 流れを引き戻したのは、やはりこの男だった。6点を追う4回。秋広が中前打で出塁、坂本が史上初となる東京ドーム通算1000安打目の中前打で1死一、三塁とチャンスを拡大。ここで打席に立った4番・岡本和は、相手先発右腕・高梨が投じた2球目、内角高めに抜けたフォークボールを見逃さなかった。完璧に捉えると打球は左翼席ギリギリに飛び込んだ。反撃ののろしを上げる3号3ランで通算502打点に到達。4月23日の同戦(神宮)以来7戦ぶりとなる一発でチームに勢いをもたらすと、5回にはブリンソンに東京ドーム1号となる3号2ランが飛び出し1点差まで追い上げた。

 しかし、7回の2死二、三塁のチャンスで坂本が空振り三振。8回には6番手の大江が2死から四球と安打で2死一、二塁のピンチを招き、7番・長岡にバットを折りながらも遊撃・坂本の頭上を越える適時打を許し、再びリードを2点に広げられた。

 ▼岡本和 打ったのはフォークボールです。点差があったので何とか1点ずつという気持ちでした。3ランを打てて良かったです。

 ▼ブリンソン とにかくチームに貢献したい一心で打席に立ちました。東京ドームで初ホームランを打てて嬉しい。逆転できるように次の打席も頑張ります。

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