「5月男」で初の単独首位　オリ・宮城はなぜ勝てる？本人キョトン「初めて知った」芸能活動の妹にエール

パ・リーグ   オリックス1－0ソフトバンク （ 2023年5月2日    ペイペイD ）

3勝目を挙げた宮城は笑顔でポーズ撮影・岡田　丈靖）
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　「5月男」が8回5安打無失点で3勝目を挙げ、チームを今季初の単独首位に導いた。オリックス先発の宮城が緩急を自在に操る持ち前の投球を展開し、ソフトバンク打線をほんろう。プロ入り後、5月の登板試合は9戦7勝無敗と驚異の強さを発揮した。

　「いや、全く。初めて知ったので。さっきの（ヒーローインタビュー）で。野手が打ってくれて勝っているので、僕だけじゃなくてチーム全体としていい感じだと思います」

　5月の好成績の要因を聞かれて、本人はキョトン。このマイペースぶりも沖縄出身の21歳左腕の魅力だ。マウンド上でも自分のペースで投球を続け、18・44メートルを支配。最速150キロの直球と最遅85キロのカーブという65キロもの球速差を駆使して、相手打者のペースは崩しに崩した。圧巻は3回1死。難敵・近藤を88キロのカーブで追い込んだ直後、150キロのインハイ直球で空振り三振に仕留めた。

　前回4月25日の日本ハム戦は自己最短の1回2/3を5失点で降板。連打されて珍しく投げ急ぎ、傷口を広げた。この1週間はキャッチボールから自分の投球ができるように見直し「短期間で修正できたのは良かった」と表情を緩めた。

　無自覚の「5月男」ながら、今年の5月は宮城家に一つの朗報が届いた大事な節目となった。WBCで応援する姿が「可愛すぎる妹」と話題になった妹の弥生（17）が1日付で大手芸能事務所「ホリプロ」に所属決定。お祝い星にもなった中で「僕は野球なんで。妹は違う世界になりますけど、一緒に頑張れたらうれしいですし。世間からいろんな評判もあるかもしれないですけど、めげずに頑張ってくれたら、お兄ちゃんとしてはうれしいです」と気遣った。

　きょうだいの故郷・沖縄から最も近い12球団本拠地のペイペイドームでは、通算4試合目の登板で初勝利。5月はまだ始まったばかりだ。　（山添　晴治）

《宮城の妹・弥生の芸能界入り》
　中学生時代の2019年、兄・宮城のドラフト新入団会見に清楚（せいそ）なセーラー服姿で登場し、テレビの特番にも出演するなどして注目を集める。今年3月にWBCで宮城を応援する姿がメディアで報じられて「可愛すぎる妹」として再び話題に。演技やミュージカルなどに興味を持ち、女優志望だったこともあり複数の大手芸能事務所がオファー。5月1日付でホリプロ所属が決まった。