フィリーズ・ハーパー トミージョン手術から史上最速160日で復帰 ドジャース戦「3番・DH」先発

[ 2023年5月3日 08:10 ]

フィリーズのハーパー(左)=AP
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 昨年11月23日にトミージョン手術(肘側副靱帯再建術)を受けたフィリーズのブライス・ハーパー(30)が2日(日本時間3日)、敵地ロサンゼルスで行われるドジャース戦に「3番・DH」で先発することが発表された。

 ハーパーは過去に2度のMVPを獲得したメジャー屈指の強打者で昨年の手術後はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の米国代表を辞退。自宅のあるラスベガスでリハビリに専念していた。

 同手術からの復帰は、投げることが仕事の投手であれば約18カ月かかるが、野手の場合は1年以内に復帰できる。それでも過去の最短記録は04年、トニー・ウォーマックの182日だっただけに、手術から160日の復帰はウォーマックよりも22日も早い最速となる。

 ウォーマックは復帰後すぐに二塁を守ったが、ハーパーは今季は外野ではプレーしない予定。守る場合は肩の負担が少ない一塁になり、そのための練習も開始している。

 当初復帰は球宴前の7月を予定していた。フィリーズのデーブ・ドンブロースキー編成本部長は「ブライスは焦点を絞って頑張ってきた。凄いこと、驚異だ」と目を丸くしている。トムソン監督は「本人は試合に出たくてうずうずしている」と微笑む。

 通常であれば、ケガから復帰するメジャーリーガーは、カブスの鈴木誠也外野手のようにマイナーで調整を行う。だがハーパーには必要ないと判断された。ケビン・ロング打撃コーチも「調整試合でプレーして良くなるとは限らない。特にブライス・ハーパーのような打者にとってはね」と後押ししている。

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