ヤクルトが山田弾から逆転劇 村上69打席ノーアーチも「今年は自分が助けられるように」

[ 2023年5月3日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト7-5巨人 ( 2023年5月2日    東京D )

<巨・ヤ>6回、山田はソロを放つ(撮影・沢田 明徳)
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 主将の一発が逆転劇の幕開けなった。ヤクルト・山田が3点を追う6回に先頭で左越えへ3号ソロ。下半身のコンディション不良から復帰4戦目の初アーチを号砲に、中村の右中間2点二塁打で同点。8回はオスナのこの試合2本目となる左越え2ランで逆転勝利を決めた。

 「本当にいい角度で飛んでくれた。動いていなかった分、体の切れはなかったし、しんどいことはあるけどボールが見えないことはない」

 故障明けでも失投は見逃さなかった。4番・村上が4月11日DeNA戦での一発を最後に、16試合69打席ノーアーチ。それでも、全員でV2を成し遂げた自負が、3番を任される山田にもある。「打てなかった人がいたら周りでカバーするのは当然。去年は彼(村上)に助けられた。今年は自分が助けられるように」。7連敗から2連勝と復調気味のチームには「まだ100試合以上ある。前を向いて皆でやっていこう」と鼓舞した。

 借金を1まで減らした高津監督も山田への信頼を口にする。「チームに与える刺激は凄く大きなものを持っている選手なので、一本は大きいと思います」。今季最多の13安打で4点差をはね返しての逆転劇。ともに侍ジャパンでWBC世界一に貢献した山田のバットが上向き、村上が復調すれば、王者が本来の姿に戻る。(伊藤 幸男)

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