ソフトB “ペイペイ不敗神話”開幕7連勝でストップ 藤本監督「1点で負けたのは大関に申し訳ない」

[ 2023年5月3日 05:01 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0-1オリックス ( 2023年5月2日    ペイペイD )

初回2死二、三塁、捕手ゴロのリチャード(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクのペイペイドームでの開幕連勝が7で止まった。オリックス戦で藤本博史監督(59)は、苦手・宮城対策としてリチャード内野手(23)を5番に、嶺井博希捕手(31)を移籍後初の先発マスクに起用。打線を組み替えたものの今季4度目の零敗で3連敗を喫した。先発の大関友久投手(25)は7回1失点の粘投を見せたものの援護に恵まれず3敗目となった。

 策を講じたが、惜しくも不発。大きなため息を思い切り吐き出してから藤本監督は足を止めて悔やみ出した。

 「点を取っておきたかったと言うかね、2アウトからやからね…。でも、止めたバットはもったいないね」

 1勝4敗と苦手としていたオリックス先発の“宮城対策”として今季初めてリチャードを5番に置いた。いきなり好機で回ってきた。初回1死から近藤が左前打、なおも2死一塁で栗原も左前へ。2死一、三塁で打席に入ったが、結果は初球直球に反応、止めたバットに当たっての捕ゴロ。8回零封された先発・宮城から放った安打は「5」。うち、2安打したのはこの初回だけ。絶好のチャンスを生かすことはできなかった。

 昨季7月13日に宮城から2本塁打。リチャードにとっては好相性データの残像こそあったが、リーグ戦での最終対決となった9月18日は3三振。この日も3打数無安打に終わった。「使っている僕が悪いんですから。リチャードどうこうではない。打てる思って使ってるんですから」。指揮官は、責任をかぶった。

 さらに今季23試合目で不動の女房役もスイッチした。打率・155の甲斐に替えて嶺井をFA加入後初となるスタメンマスクで起用した。「対戦も、ひと回り半終わってリード面含めて嶺井にかぶらせた。打つ方も、状態が悪いんでね」。バッテリーに変化を加え、先発・大関は最少失点と粘った。

 しかし、打線は宮城を攻略することはできず零敗。昨季9月23日ロッテ戦以来レギュラーシーズン11試合ぶりに本拠地での敗戦で、0―1敗戦は同5月13日の日本ハム戦までさかのぼる。今季のペイペイドームでの不敗神話も「7」で止まった。

 「1点で負けたのは大関に申し訳ない。当然、(初戦を)取りたかったですね…」。指揮官は言葉を絞り出した。3日に開幕する「博多どんたく港祭り」の開催と重なる本拠地試合“どんたくシリーズ”は、この日を含めた直近5年で13勝5敗1分けとなった。まだ地の利は、ある。残り2試合。祭りの幕開けとともに切り替えて臨む。(井上 満夫)

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