松井秀喜氏 55番継承の秋広に「私、あまり見上げる人間いないんですけど…」大きさに仰天「応援したい」

[ 2023年5月3日 18:43 ]

セ・リーグ   巨人―ヤクルト ( 2023年5月3日    東京D )

<巨・ヤ>始球式を行った松井氏はミスターばりのサムアップポーズを見せた(撮影・西川  祐介)
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 巨人OBでヤンキースなどメジャーリーグでも活躍した松井秀喜氏(48)が3日、巨人-ヤクルト戦の始球式に登場した。

 巨人の背番号「55」のユニホームを身にまといグラウンドに姿を現すると、場内には入団1年目の1993年5月2日に東京ドームでのヤクルト戦で放ったプロ初本塁打のシーンが流れた。それから節目の30年。そのプロ1号を打たれたヤクルト・高津監督、日本を代表するスラッガーで55番を背負う村上、さらには巨人で自身の背番号を継承する秋広、岡本和らが見つめる中、注目のファーストピッチへ。大城卓が構えたど真ん中に力強いストレートを投げ込み、東京ドームのファンから暖かい握手が送られた。

 始球式後の松井氏との一問一答は以下の通り。

 ――始球式を終えて。

 「いい球がいったので良かったです。いつ浴びても歓声はいいですね。選手としてこれ以上の快感はないです。歓声を浴びるのは」

 ――55番で。

 「私はジャイアンツで育った人間ですから。55番という番号は当時、王先輩の1シーズンのホームラン記録というね。それを破る選手になってほしいといただいた番号。付けていた番号なので、思い入れは今でもあります」

 ――秋広の印象。

 「早速活躍されている姿はテレビでチェックしていますし、これからジャイアンツを背負っていく選手になってほしい。応援したいと思っています」

 ――巨人にエール。

 「まだシーズン始まって1カ月くらい。現時点ではまだ不安定な部分もあるでしょうけど、選手それぞれ、チームとしても試行錯誤しながらいい上昇カーブを描いていってほしいなと、私はただ応援しているだけです」

 ――東京ドームの思い出は。

 「昔過ぎて覚えていない(笑い)。いい思い出はたくさんありますよ。これっていうのを一つというと難しいですけど」

 ――高津(現ヤクルト監督)から放った1号が流された。

 「懐かしいですね。高津さんはいま監督ですけどね。そこから自分のプロ第一歩が始まったんだなと思いますね」

 ――東京ドームは変わった?

 「全体的な雰囲気は変わった感じはしないですけど、細かいところは変わったなと」

 ――試合前に選手に言葉は。

 「まだシーズン始まったばかりですし、個人としてもこれからね、自分の選手として成長していく自分の強みはなんなのか、足りないものは何なのかというのを、日々自分と向き合いながら。一度、ジャイアンツのユニホーム着た時には、どうやってジャイアンツの力になるか、勝利にどう貢献するか。その2つを両方意識して日々過ごしてくださいという話はしました」

 ――秋広とは話を。

 「あいさつしましたよ。わざわざ来てくれてね、私、あまり見上げる人間いないんですけど(笑い)。本当に大きいですね。びっくりしました」

 ――松井さんにとって巨人とはどんな存在か。

 「やっぱりね、これは引退の時に私会見で言ったんですけど、ジャイアンツは故郷(ふるさと)。それは今も変わらない。私はここでね、ドラフトで指名してもらってね。当時長嶋監督がね、愛情を持って育ててもらって一歩一歩、進んできましたからね。私の故郷はジャイアンツですね」

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