DeNAバウアー初登板で来日初勝利「ヨコハマシカカタン!」超大物あいさつ代わり7回1失点毎回の9K

[ 2023年5月3日 16:55 ]

セ・リーグ   DeNA4-1広島 ( 2023年5月3日    横浜 )

<D・広>山崎(手前)からウイニングボールを受け取るバウアー(撮影・木村 揚輔)
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 DeNAの新外国人、トレバー・バウアー投手(32)が3日、本拠地で行われた広島戦に初登板初先発。7回1失点、毎回の9奪三振と力投。チームは4-1で広島を下し、初勝利を挙げた。

 初めてのヒーローインタビュー。バウアーは通訳と一緒に登壇したが「アリガトウ!」「ヨコハマシカカタン!」と満面の笑みで昨日教わったという日本語のあいさつを披露。地響きのような大歓声を浴びた。楠本と桑原と3人で立った初お立ち台。最後に再び「ヨコハマシカカタン!」。すっかりハマの男となったサイ・ヤング賞右腕が、悲願のリーグ制覇に向けて、これからも勝ち星を積み重ねていく。

 初球は151キロ。1球で野間を右飛に仕留めると、続く西川に対してナックルカーブなどを交えて追い込み、最後は捕手・伊藤光のサインに何度も首を振りながら、カットボールを選択して空振り三振。3番・秋山を153キロで左飛に仕留め、初回は三者凡退で乗り切った。しかし、2回、レッズ時代の元同僚・デビッドソンに左越えソロを被弾して先制点を献上した。

 それでも3回は牧の好カバーにも助けられて無失点、4回も走者を背負いながら、被弾したデビッドソン、田中から連続奪三振と後続を断った。

 すると4回には2死から桑原が執念のヘッドスライディング。遊撃内野安打で同点。5回にはバウアー自ら送りバントでつなぐと、楠本の中前適時打で勝ち越した。さらに6回には桑原の右越え三塁打と関根の右前適時打、押し出し四球などで2点を加えた。

 バウアーは7回、2死から二、三塁、代打・松山をこの日9個目となる空振り三振。グラブを叩いて雄たけびを挙げた。8回から伊勢、山崎とリレーしてリードを守り切って来日初勝利。試合後、山崎からウイニングボールを受け取り、抱き合って喜んだ。

 超大物助っ人の1軍初登板とあって、本拠地の横浜は歓迎ムード一色。球場最寄りのJR関内駅、東急東横線横浜駅などには「BAUER来浜」のポスターが掲出され、球場へ向かうファンが写真に収める姿が多く見られた。また、この日から横浜高島屋の壁面に巨大懸垂幕も登場。高さ約22メートル、幅約10メートルで、ポスターと同じデザインになっている。チケットは完売し、午前11時30分の開門を前に、ゲートには長い行列ができた。

 ▼DeNA・三浦大輔監督 (バウアーについて)良かったですね。最初から飛ばしていきながらも、途中から変化球中心で、ピッチングがうまいなと思って見ていました。多少抜けるボールもありましたけど、しっかりその後コントロールしながら。スライダーとか変化球素晴らしかったですね。楽しんでという話をして、初登板ですけど、しっかり結果で応えてくれた。これからシーズン最後までローテーション、守ってもらいます。(次回登板は?)考えます。

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