西武・山川3度目の40号到達!「今年一番うれしい」チームも3位死守でCS前進

[ 2022年9月28日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4―1ソフトバンク ( 2022年9月27日    ベルーナD )

<西・ソ>初回、先制2ランを放つ山川(撮影・尾崎 有希)
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 バットの先端、約25度のわずかな変化が劇的な復調をもたらす。西武・山川のバットの角度だ。3年ぶりの40号は、尊敬する落合博満氏の「神主打法」のように、ヘッドを体から離して前方へ傾けたことで生まれた。

 「今年一番うれしい。39と40じゃ全然違う。(ヤクルト)村上はちょっとレベルが違いますけど40本打てる人はあまりいないので」

 村上は55本塁打を量産して注目を集めるが、3度目の40本塁打も現役では自身と中村しかいない。しかも秋山幸二、カブレラ、中村に並ぶ球団タイ記録だ。初回2死一塁で左翼に放った先制2ラン。37打席ぶりの本塁打の裏側には、打撃フォームの微調整があった。

 9月は極度の不振。優勝を争っていたチームも失速した。5打数無安打で今季最長タイの7連敗を喫した19日の楽天戦後。本拠地内の練習施設で打ち込んだ。「ちょっと試してみた」と言うのが、立てていたバットを体の前方に傾けること。それまでは顔の近くで構えて「トップに入るのが早すぎた」ためポイントがずれ、凡打を連発していた。ゆったりとトップをつくるために修正し、以降のこの日までの3試合は12打数6安打で打率・500。15日ぶりの本塁打にもつながった。

 これで3連勝。連勝中は自身が試合前の円陣での声出しを務めている。前回24日は先発全員安打を宣言して達成し「本当に言霊がある」と信じた。そこでナインの前で「今日はホームラン打ちます!」と宣言。「本当に打ったんでびびっています」と目を丸くする。

 CS進出圏内の3位を死守して残り3試合。きょう28日は4位・楽天との直接対決(楽天生命)だ。山川は「打てなければ全部受け止めるのが4番の宿命。苦しい打順。村上くらいの数字を出して真の4番と言われるまで頑張る」と誓い、最後に言った。「ホームラン打ちます」。3度目の有言実行を目指す。(神田 佑)

 ≪秋山、カブレラ、おかわりに並んだ球団最多3度目≫山川(西)が初回に今季40号本塁打。山川のシーズン40発以上は18、19年に次いで3年ぶり3度目。 西武で3度のシーズン40本塁打以上は秋山幸二(85~87年)、カブレラ(01~03年)、中村剛也(08、09、11年)に並ぶ球団最多記録となった。プロ野球最多は王貞治(巨)の13度。

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