阪神・中野、プロ2年目で初の先頭打者弾 最多安打へ近本らと並び1本差で中日・岡林を追う

[ 2022年9月28日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―1ヤクルト ( 2022年9月27日    神宮 )

<ヤ・神>初回無死、先頭打者本塁打を放ちナインとタッチをかわす中野(撮影・大森 寛明)
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 阪神・中野は真っさらな左打席でいきなり快音を響かせた。CS進出に向けて重要な一戦。最初のスイングで勝利をたぐり寄せた。

 「試合の入りが大事。先頭(打者)で何としてでも塁に出てチームに勢いをつけたいと思っていた」 

 初球直球を見送り、1ストライクから高梨の117キロの緩いカーブに反応。すくい上げるように放った打球は、放物線を描いて右翼席へ着弾した。「(本塁打を)狙っていたらファウルになったり、あそこまできれいに打球が上がることはなかった。反応で打てた」。7月3日の中日戦以来の5号は2年目にして初の初回先頭打者弾。1番打者として昨季から数えて通算71試合目で飛び出した。

 この貴重な1本で154安打まで積み上げた。同じ1安打の近本、2安打したDeNA・佐野とリーグ2位で並び、中日・岡林に1本差のまま離されることなく追走した。熾烈(しれつ)な争いの中で残りは2試合。不利な状況ではあるが、モチベーションは記録よりもチームの勝利だ。

 「この3試合が大事だというのは本当に分かっていた。負けられない戦いというところで、チームにいい勢いをもたらせることができた。本当に1試合も負けられない戦い。残り3試合のうちの1試合を、いい形で勝つことができた。(あと)全部勝って、いい形でCSにいけるように。自分の仕事をするだけだと思っている」

 最後まで、リードオフマンとしての役割を全うする。(石崎 祥平)

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2022年9月28日のニュース