ヤクルト・嶋 涙の現役引退表明 恩師ノムさんに誓う「名将と呼ばれる指導者になっていきたい」

[ 2022年9月28日 12:24 ]

引退の記者会見をするプロ野球ヤクルトの嶋基宏捕手
Photo By 代表撮影

 ヤクルト・嶋基宏捕手(37)が28日、神宮球場で会見し、「今シーズン限りで現役生活を引退することを決断しましたので、ご報告させていただきます」と今季限りでの現役引退を表明した。

 「昨年の契約更改の段階で、今年1年やったらという思いで臨んだ1年だった」と説明した。

 古巣・楽天から19年オフに減額制限を超える条件提示を受け、自由契約となり20年からヤクルトでプレー。昨季は17試合の出場だったが、精神的支柱としてチームを支える献身的な姿勢は高く評価された。今季はコーチ補佐と兼任し、1軍に同行。1軍出場は1試合のみだが、常に声を張り上げチームを鼓舞した。

 「最初、仙台を離れて、家族を残して、妻には非常につらい思いをさせてしまったので、子供たちの成長もあんまり近くで見届けることができなかったので、これから少しは時間ができると思いますので、子供たちの成長をしっかりと見届けていきたいと思います」と涙を流した。

 楽天では新人だった07年から正捕手として活躍した。同期入団だった田中将とのバッテリーで、13年には球団創設初のリーグ優勝と日本一に貢献した。故・野村克也監督に薫陶を受けた頭脳的なリードだけでなく、人間性も含めて周囲から高く評価されてきた。「野村監督のような名将と呼ばれる指導者になっていきたい」と語った。

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