ソフトB、連勝止まってもオリ負けてM3! 藤本監督、残り4試合「全力でいくだけ」

[ 2022年9月28日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―4西武 ( 2022年9月27日    ベルーナD )

<西・ソ>9回の打ち直しの打席で三振した今宮は苦笑いで引き揚げる(撮影・篠原岳夫)
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 ソフトバンクは27日、西武に1―4で敗れ連勝が3で止まった。それでも2位のオリックスも敗れたため、優勝マジックは1つ減って「3」となった。打線は好機で1本が出なかったがアルフレド・デスパイネ外野手(36)のソロで追い上げ、9回も今宮健太内野手(31)がリプレー検証で判定が覆る“幻の2ラン”を放つなど最後まで闘志を見せた。首位はキープし2年ぶりの優勝を懸け、あす29日から今季最後の4連戦に臨む。

 
 敵地まで駆けつけた鷹党の歓声は静寂を経て、ため息に変わった。1―4の9回1死一塁。今宮が西武の守護神・増田から放った打球は左翼ポール際を襲った。一度は三塁塁審が腕を回し、ホームランの判定。増田の顔面は蒼白(そうはく)になった。しかし、審判団が集まりリプレー検証。判定はファウルに覆った。反撃の2ランは幻になり、連勝は3で止まった。

 それでも、オリックスが敗れたため、優勝マジックは1つ減り「3」に。天から見放されてはいない。負けて半歩前進に、藤本監督は「今日は試合がなかったということで。そうでしょ。両方負けたからね」と冗談を交えつつ、声のトーンは明るかった。

 前日26日は“令和の怪物”ロッテ・佐々木朗に食らいつき、最後は逆転勝ちした打線だったが、この日は決定打を欠き続けた。0―2の4回は相手先発・高橋を攻め、無死一、二塁。長打が出れば同点、一発なら逆転の好機も主砲・柳田が内角直球に見逃し三振。デスパイネは空振り三振、中村晃は投ゴロ。序盤で流れを変えられず、5回には4点差に広がった。

 それでも、闘志は衰えなかった。7回先頭・デスパイネが「ビハインドの場面で何とか流れを変えようと打席に入った」とバックスクリーンへ13号ソロ。反撃ムードは高まり1死から今宮が左前打、柳町は四球。藤本監督は「勝負手」として甲斐の打順で代打・川瀬を送り出したが、結果は最悪の併殺。8回は平良から2死二塁も柳田がボテボテの投ゴロ。もどかしい展開だったが、指揮官は最後まで攻め続けた姿勢を前向きに捉えた。「全力でいってくれているけど、打つ方は水もの。毎回、毎回、4、5点取れるわけじゃないし。ましてや相手はエースが投げているわけだから」と打線を責めることはなかった。

 あす29日から運命のビジター4連戦。3つ勝てば2年ぶりの優勝が手に入る。「もう切り替えていくしかない。残り4試合、いつも言うように全力でいくだけ」と指揮官。まず明日、仙台での楽天戦に勝って最短30日Vに王手をかけて、オリックスとのマッチレースで優位に立つ。 (福井 亮太)

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