阪神・青柳 トンネル抜けた!8戦ぶり勝利でリーグトップ13勝 球団では03年井川以来の投手3冠決定的

[ 2022年9月28日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―1ヤクルト ( 2022年9月27日    神宮 )

阪神・青柳
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 阪神・青柳晃洋投手(28)が27日、巨人との同率3位へ導き、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性を高めた。レギュラーシーズン最終登板だったヤクルト戦を6回1失点にまとめ、8試合56日ぶりの13勝目。最多勝、最優秀防御率、勝率第1位の3冠にも大きく前進した。

 長いトンネルを抜けた青柳はホッと一息を吐き、安堵(あんど)の表情を浮かべた。6安打されるなど再三の窮地でも粘りを見せ、6回1失点で昨季と並ぶ自己最多13勝目。思わず本音が漏れた。

 「いや~、もう、ずっとしんどかったです。チームに貢献できていないのが分かっていたので、何とか野手に打ってもらって、中継ぎに抑えてもらって、やっと勝つことができました」

 8月2日の巨人戦以降は7戦未勝利。苦労して56日ぶりの白星をつかんだ。1点の援護をもらった初回は2死二、三塁を招き、オスナを低めのツーシームで見逃し三振。続く2回も連打で2死二、三塁を背負っても山崎を二ゴロに仕留め、生還は許さなかった。

 「本当にゼロで帰りたいという気持ちが強かった。何球投げようが、ゼロで帰れば、正義だと思っていた」

 ソロ被弾による最少失点で109球を投げ抜き、流れを渡さない。並んでいた巨人・戸郷を置き去りにして最多勝争いで単独トップに立ち、勝率第1位の条件も満たした。防御率2・05もリーグ1位を維持。阪神では03年井川慶以来の投手3冠に大きく前進した。

 「(タイトルは)獲れたら、凄くうれしい。何よりもチームの勝利に貢献できてよかった」

 同じように“3冠”を狙うヤクルト・村上に対しては初回2死一塁でフルカウントから四球を与えた以外は二ゴロと空振り三振に封じた。9月に限ると、19年9月30日の中日戦以来の白星。「終盤にかけて(どう勝つか)が課題」と自覚する中、大事な一戦で役割を果たした。負けられない重圧をはねのけ、エースの威厳を示した。 (長谷川 凡記)

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2022年9月28日のニュース