突如乱れたヤクルト原樹理 自己新8勝の権利から一転、突然の3連続四球で降板 白星消滅

[ 2022年8月28日 21:07 ]

セ・リーグ   ヤクルト―DeNA ( 2022年8月28日    横浜 )

<D・ヤ>力投する原(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトの原樹理投手(29)がDeNA戦(横浜)に先発登板。4―1とリードして勝利投手の権利を得ていた6回に先頭から3者連続四球を与えて無死満塁のピンチを招いて降板し、リリーフの梅野が追いつかれて今季8勝目を逃した。

 原は前回登板した20日の中日戦(バンテリンD)で6回5安打1失点と好投。プロ7年目で初のシーズン7勝目をマークした。2015年ドラフト1位で入団し、これまでの最高は18年の6勝(7敗)。今季は6月29日の広島戦(マツダ)で6勝目を挙げた後に4試合白星から遠ざかり、ようやく手に入れた7勝目だった。

 そこから中7日となったこの日のマウンドは初回から苦しいスタートとなった。1死から2番・楠本に中前打を許し、3番・佐野の打席で楠本の二盗を中村の好送球で阻止して2死走者なしとしながら佐野に四球を与えて2死一塁。4番・牧の打球を左翼手・キブレハンが目測を誤って左前打にすると、5番・宮崎も四球で歩かせて2死満塁のピンチを招いた。

 だが、ここで6番・ソトを中飛に抑えて無失点で切り抜けると、前夜に今季最多の23安打16得点と爆発した味方打線がこの日も3回までに3点先取。援護を受けた原は3回に1点失ったものの5回まで5安打1失点に抑えた。だが、4―1で迎えた6回に悪夢が待っていた。先頭の佐野に対して1球しかストライクが入らず四球で塁に出すと、続く牧にはストレートの四球、さらには宮崎も四球で歩かせ、まさかの形で無死満塁のピンチ。原はここで降板となった。

 2番手としてリリーフ登板したのは同じ右腕の梅野。だが、ソトの併殺崩れの間に1点失うと、大和の左前適時打で1点差に迫られ、さらに代打・大田の右犠飛でついに4―4の同点。原の自己新となる8勝目はここで消滅した。

 原の投球内容は5回0/3で打者23人に対して97球を投げ、5安打4失点。1三振を奪い、与えた四球が5つ、直球のMAXは145キロだった。

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2022年8月28日のニュース