阪神・糸原　“らしさ”全開ダメ押し2点打！「僕らしい汚いヒットで良かった」今季最長10戦連続安打

交流戦   阪神6ー1西武 （ 2022年6月2日    甲子園 ）

＜神・西＞7回、右前に適時打を放つ糸原（撮影・成瀬　徹）
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　後輩の献身に“らしさ”の詰まった一打で応えた。阪神・糸原は、お立ち台で胸を張った。

　「僕らしい汚いヒットで良かったと」

　2点差に詰め寄られた直後の7回1死二、三塁で宮川のフォークを引っ張った打球は止めに行った一塁手・山川の横をすり抜け右前へ転がった。2者を迎え入れる会心のタイムリー。この日3本目の安打で試合の行方を決定付けた。

　「悠輔が一発で送ってくれたので、絶対に還してやろうという気持ちで打ちました。最高の追加点が取れたので良かった」。無死一、二塁で5番の大山が見事な犠打を決めて築き上げた好機で、きっちり仕事を果たした。

　苦しみ続けた春先からようやく上昇カーブを描きつつある。今季最長の10試合連続安打で、5月15日のDeNA戦以来となる猛打賞も記録。低空飛行を続けていた打率もようやく・243まで戻してきた。千葉から帰ってきた甲子園では連日、早出特打に顔を出しバットを振り込む。

　「監督、コーチのアドバイスだったり、裏方さんもいつも投げてもらっているので、結果でしか恩返しできない。迷惑をかけた分、取り戻せるように」。いばらの道でも前進を続けてきた背中に今は力がみなぎっているように見える。

　「明日からBIGBOSSも来るってことで圧倒されないように頑張ります」

　派手な敵将にも惑わされずスタイルを貫く。汚くても良い、泥にまみれても良い。勝利につながる1本を追い求めていく。（遠藤　礼）