日本ハム・伊藤　打球直撃続投も5回に連続四球与え無念の降板

交流戦   日本ハム3―6広島 （ 2022年6月2日    マツダ ）

＜広・日＞5回途中、降板する伊藤（右）を迎える新庄監督（撮影・奥　調）
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　もう限界だった。1―0で迎えた5回、日本ハム・伊藤が先頭の投手の九里、続く野間に連続四球を与えたところで新庄監督が交代を告げた。負傷の影響で右足が使えず、上体だけでの投球となっていた。4敗目となった伊藤は「後の投手に苦しい場面で投げさせる結果になり、申し訳ない」とコメントした。

　伊藤をアクシデントが襲ったのは3回だ。1死二塁で西川の強烈なライナーが右すね付近を直撃した。ベンチでの治療中に自ら続投を志願。続くマクブルームを中飛に仕留め、タッチアップの三塁走者も松本剛が好返球で刺殺して無失点で切り抜けた。4回も無失点に抑えたが、5回は明らかに軸足に力が入っていなかった。

　降板後は3番手の鈴木が3つの押し出し四死球を与えて逆転を許し、さらに中村奨に走者一掃の二塁打を浴びた。伊藤はアイシングで経過観察となったが、新庄監督は「（マウンドに）行きたいという気持ちに応えてあげたかった」と振り返りつつ「当たりどころがね…」と、出場選手登録を抹消する見通しを示した。（清藤　駿太）