「東京リベンジャーズ」巨人・丸2発!!“逆シリーズ男”が天敵鷹討ち

[ 2022年6月3日 05:30 ]

交流戦   巨人3―0ソフトバンク ( 2022年6月2日    東京D )

<巨・ソ>初回、先制となる先頭打者本塁打を放つ丸。投手・レイ(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 我ら「東京リベンジャーズ」だ。巨人は2日、ソフトバンク戦で3―0と快勝した。丸佳浩外野手(33)が初回先頭打者アーチを含む10、11号ソロ。投げては菅野智之投手(32)が8回を5安打無失点と好投して両リーグ単独トップの6勝目を挙げた。同学年コンビの競演で、チームは連敗を3でストップ。19、20年の日本シリーズで8連敗を喫するなど苦しめられてきた鷹軍団に雪辱し、今後の戦いへ弾みをつけた。

 まさに切り込み隊長と呼ぶにふさわしい。連敗中のチームを勢いづける初回先頭弾。原監督の理想の1番像を理解している丸は、納得顔で振り返った。

 「(1番は)監督も重要視されている。特に1打席目は、チームの勢いを左右しかねない打席くらいに考えている。本当にいいバッティングができた」

 19、20年と日本シリーズで8連敗を喫し、自身も計28打数3安打と沈黙したソフトバンクとの対戦。チームは東京ドームでは5連敗中だった。「今まで非常に苦しめられてきた相手。何とか一つ取って意地を見せられたらと、みんなで話し合っていた」。10年連続の2桁本塁打となる一発をレイから右翼席へ放つと、2―0の5回には2番手・松本から左中間席へ11号ソロだ。今季初の逆方向へのアーチで、22度目の1試合2発はセ・リーグでは現役最多。「逆シリーズ男」とも言われた男が天敵にリベンジした。

 原監督は1番を「チームのフロントページ」とし「長打がある選手は華がある。トップバッターというのは華が必要」と話す。丸は5月12日のDeNA戦から19試合連続で1番で出場。その間、17試合連続出塁など打線をけん引する。1番での打率は・333。出塁率も高く、長打も打てる丸はまさに理想だ。

 1番にどっしりと座る丸の活躍で、連敗を3で止めた。3日はロッテ・佐々木朗と対戦する。「後ろの選手たちに希望を持たせてあげられるような打席をと思っている」と丸。「令和の怪物」を初回から全力で迎え撃つ。(小野寺 大)

 《22度目のマルチ本塁打》丸(巨)が初回先頭弾を含む2本塁打。自身の初回先頭打者本塁打は5月13日中日戦以来8本目。マルチ本塁打は昨年10月23日ヤクルト戦以来22度目で、初回先頭弾を含むゲーム2発は広島時代の13年8月9日巨人戦以来9年ぶり2度目だ。また、マルチ本塁打22度は山田(ヤ)の20度を抑えセ現役選手最多。なお、ソフトバンク戦の対戦打率は19、20年の日本シリーズが・077→・133、昨季交流戦が、・000で全てノーアーチと散々だったが、やっと借りを返した。

 《3連戦全てソロ本塁打で得点》巨人のこの3連戦の得点は1→3→3で、全てソロ本塁打によるもの。巨人が3試合以上続けてソロ本塁打だけで得点をマークしたのは94年に記録して以来28年ぶり2度目。

続きを表示

この記事のフォト

2022年6月3日のニュース